疑問47 Part 7 見直し時間は25分必要か
TOEICが試すスキルのうち、英語力以外に最重要なものは時間管理です。
Part 7に何分を使うべきでしょうか。
リーディングセクションでは「Part 5とPart 6に、25分を割り当てて、Part 7に50分を確保しましょう」と提案する本が多いです。多少の差はあれ、似たり寄ったりです。本によっては「最後に見直し時間を5分ほど確保してください」と提案しています。それは悪くないです。余裕のある目標設定は良いこと。14時55分までに全問解答している状態を目指すという意味。未着手の問題を捨ててまで「見直し」しろという意味ではないです。
最近読んだ本は、その見直し時間に20分〜30分確保することを推奨しています。
確か、990点レベルを目指す読者へのアドバイスです。妥当でしょうか。
(その本には「Part 6の後でトイレに行く」と書かれてあるので、それを5分だとすれば)Part 5とPart 6を15分程度(それ以下にはならないでしょう)で解き、Part 7を30分でやれば25分を見直し時間に当てることができます。
未検証なので良いとも悪いとも断言しませんが、見解を示します。
そのプランはマイナス要素がプラスより大きいでしょう。Part 5と6を15分で解くのは、何とか現実的だと思いますが、Part 7には30分以上を意識的に使うべきです。
Part 7の48問を30分で解くと(正答する能力があるのに)正答率を犠牲にする可能性が相対的に高いです。なぜなら、Part 7は正解のヒントを探す範囲がPart 5と6に比べて広く、ヒントを見つけるために、より長時間が必要だからです。48問のうち、いくつかは1問を正答するのに15秒で足りますが2分から3分も必要なアイテムも少しは存在します(495点レベルの人でも)。30分で48問というペースは、経験的に言えば「不必要なほど速い」です。急いだために自信がないまま解答するケースが増えるでしょう。
その本の立場で考えると、そのような「自信がない」問題に再挑戦するために、見直し時間を確保する意義はあるかも知れません。マークの方法を工夫すれば「どれを見直すのか」という判断も楽になりますし。
ただ、個人的には好みません。
自信がなかったものに再挑戦すると、どうしても無駄な時間が発生します。すでに1回は目を通した情報を、後で再び読むのですから。1回目の段階で、時間をきちんと使い、精一杯の努力をするべきです。それで解けないと判断した際に「迅速に捨てる」方が効率的な時間管理だと思います。そのために、どういうペースで解答すれば5分くらい余るか、という感覚を事前に養っておく必要はあります。
練習段階で自分にとってベストな方法を確立しておくことが重要です。
なお、ここで取り上げた内容は、その本に収録された内容のごく一部です。
東京大学に合格し、在学中に司法試験にも合格した現役弁護士が書いたもので、著者自身、TOEICで990点というスコアを取得されています。数多くの効果的な勉強方法を取り上げている名著だと思います。著者は東大合格、司法試験にも合格。TOEIC990点。
Part 7に何分を使うべきでしょうか。
リーディングセクションでは「Part 5とPart 6に、25分を割り当てて、Part 7に50分を確保しましょう」と提案する本が多いです。多少の差はあれ、似たり寄ったりです。本によっては「最後に見直し時間を5分ほど確保してください」と提案しています。それは悪くないです。余裕のある目標設定は良いこと。14時55分までに全問解答している状態を目指すという意味。未着手の問題を捨ててまで「見直し」しろという意味ではないです。
最近読んだ本は、その見直し時間に20分〜30分確保することを推奨しています。
確か、990点レベルを目指す読者へのアドバイスです。妥当でしょうか。
(その本には「Part 6の後でトイレに行く」と書かれてあるので、それを5分だとすれば)Part 5とPart 6を15分程度(それ以下にはならないでしょう)で解き、Part 7を30分でやれば25分を見直し時間に当てることができます。
未検証なので良いとも悪いとも断言しませんが、見解を示します。
そのプランはマイナス要素がプラスより大きいでしょう。Part 5と6を15分で解くのは、何とか現実的だと思いますが、Part 7には30分以上を意識的に使うべきです。
Part 7の48問を30分で解くと(正答する能力があるのに)正答率を犠牲にする可能性が相対的に高いです。なぜなら、Part 7は正解のヒントを探す範囲がPart 5と6に比べて広く、ヒントを見つけるために、より長時間が必要だからです。48問のうち、いくつかは1問を正答するのに15秒で足りますが2分から3分も必要なアイテムも少しは存在します(495点レベルの人でも)。30分で48問というペースは、経験的に言えば「不必要なほど速い」です。急いだために自信がないまま解答するケースが増えるでしょう。
その本の立場で考えると、そのような「自信がない」問題に再挑戦するために、見直し時間を確保する意義はあるかも知れません。マークの方法を工夫すれば「どれを見直すのか」という判断も楽になりますし。
ただ、個人的には好みません。
自信がなかったものに再挑戦すると、どうしても無駄な時間が発生します。すでに1回は目を通した情報を、後で再び読むのですから。1回目の段階で、時間をきちんと使い、精一杯の努力をするべきです。それで解けないと判断した際に「迅速に捨てる」方が効率的な時間管理だと思います。そのために、どういうペースで解答すれば5分くらい余るか、という感覚を事前に養っておく必要はあります。
練習段階で自分にとってベストな方法を確立しておくことが重要です。
なお、ここで取り上げた内容は、その本に収録された内容のごく一部です。
東京大学に合格し、在学中に司法試験にも合格した現役弁護士が書いたもので、著者自身、TOEICで990点というスコアを取得されています。数多くの効果的な勉強方法を取り上げている名著だと思います。著者は東大合格、司法試験にも合格。TOEIC990点。
疑問30 Part 7 NOTを含む設問の「項目」は
Part 7には、NOTを含む設問があります。
だいたい4つから6つですが、多いときは9つ出たことがあります。たとえば、こういうものです。
What information will NOT be provided in the workshop?
4つの選択肢のうち3つはワークショップで提供されるので、文書に登場しているはず。残りの1つは文書に登場していないか、登場していても設問に無関係のはず。やや解答に時間がかかりますが、難易度は高くないです。
さて。
スコアシートには「項目別正答率」があります。Abilities measured(AM)ってやつ。リーディングセクションには5つの「項目」がありますね。上から3つ目は「ひとつの文書の中で、または複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができ」(=ヒントが複数)です。ダブルパッセージの中に必ずあります。2つの文書を参照しないと解けないものが。それら以外にもあります。1つの文書内で複数の場所を見て解くものが。
で、ボクは、どの項目に何問がカテゴライズされているのか調査し続けています。この「ヒントが複数」にはどんなパターンがあるか調べてみると、上に書いた「NOTを含む設問」も該当します。そりゃそうですね。3つの選択肢が文書内に登場しているなら、もちろん「複数の情報」ですし、散らばっているでしょう。
ボクの調査の一部が神崎さんのブログに掲載されています。神崎さんは、この本の著者です。
だいたい4つから6つですが、多いときは9つ出たことがあります。たとえば、こういうものです。
What information will NOT be provided in the workshop?
4つの選択肢のうち3つはワークショップで提供されるので、文書に登場しているはず。残りの1つは文書に登場していないか、登場していても設問に無関係のはず。やや解答に時間がかかりますが、難易度は高くないです。
さて。
スコアシートには「項目別正答率」があります。Abilities measured(AM)ってやつ。リーディングセクションには5つの「項目」がありますね。上から3つ目は「ひとつの文書の中で、または複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができ」(=ヒントが複数)です。ダブルパッセージの中に必ずあります。2つの文書を参照しないと解けないものが。それら以外にもあります。1つの文書内で複数の場所を見て解くものが。
で、ボクは、どの項目に何問がカテゴライズされているのか調査し続けています。この「ヒントが複数」にはどんなパターンがあるか調べてみると、上に書いた「NOTを含む設問」も該当します。そりゃそうですね。3つの選択肢が文書内に登場しているなら、もちろん「複数の情報」ですし、散らばっているでしょう。
ボクの調査の一部が神崎さんのブログに掲載されています。神崎さんは、この本の著者です。
疑問11 Part 7 ダブルパッセージは良問か
新TOEICのPart 7には、2つの文書が登場します。
「ダブルパッセージ」(2つの文書)は、非常にリアル感のある出題方法。実際の生活で、2つ以上の書類や資料を比較することはあるし、他人にそうしてもらうこともあるでしょう。
例えば。
求人広告を見てから、問い合わせるためのメールを書く。応募者はそうするし、募集者なら出した広告に対して応募が来る。2つの求人広告を同時に見て内容を比べることもあるはず。
とてもよい出題形式です。
残念なのは、2つの文書を読まなくても正解できる設問が多いこと。受験者にとっては悪いことではないでしょうが、せっかくだから両方の文書にヒントがある設問(両文書参照型)を増やせばいいのに。作るのは簡単じゃないですけどね。でも、1セットにつき1問じゃなく2問平均くらいは出てもいいと思います。実際は5問のうち1つだけ、というケースがほとんどです。
「ダブルパッセージ」(2つの文書)は、非常にリアル感のある出題方法。実際の生活で、2つ以上の書類や資料を比較することはあるし、他人にそうしてもらうこともあるでしょう。
例えば。
求人広告を見てから、問い合わせるためのメールを書く。応募者はそうするし、募集者なら出した広告に対して応募が来る。2つの求人広告を同時に見て内容を比べることもあるはず。
とてもよい出題形式です。
残念なのは、2つの文書を読まなくても正解できる設問が多いこと。受験者にとっては悪いことではないでしょうが、せっかくだから両方の文書にヒントがある設問(両文書参照型)を増やせばいいのに。作るのは簡単じゃないですけどね。でも、1セットにつき1問じゃなく2問平均くらいは出てもいいと思います。実際は5問のうち1つだけ、というケースがほとんどです。
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