疑問73 情報リテラシーと忘却曲線
「忘却曲線」とは、エビングハウスという、100年前に他界したオッサンによって導かれた曲線です。いろんな場面で引用され、簡単に言えば「人は覚えたものをどれくらい忘れるか」を示しています。
20分後 42パーセントを忘れる。
60分後 56パーセントを忘れる。
1日後 74パーセントを忘れる。
1週間後 77パーセントを忘れる。
「ほら、こんなに速く忘れるってことは、今日覚えた100の単語のうち70以上は明日までに忘れるんですよ。だから明日が来る前に復習してね」といった具合に引用されることもあるでしょう。
こういうデータや著名人による発言、新聞に掲載された情報などを見たら、すぐに信じる人がいますが、何でも信じるようでは損することはあっても得することはあまりありません。情報というものは、特に新聞やテレビなどメディアによって流される場合はバイアスがかかっていることが多いからです。もちろん、バイアスがかかっていない場合もあるでしょう。ですから、真実がどうであれ、情報を適切に読み取ろうとする姿勢や、それができる能力は重要です。特に、いい加減な情報の宝庫であるインターネットが普及した今の時代には必須と言える能力です。この能力は情報リテラシーと呼ばれます。
情報リテラシーの向上には訓練が必要です。誰にでも練習できることですが、普段から意識的にやっている人は少ないと思われます。
最も簡単な訓練方法は「自分が目にした情報を疑ってみる」ことです。たとえ信じたいことだとしても、とりあえず疑ってみる。疑う方法はいろいろあります。
最初のステップは「事実と意見」を分離することです。
事実の部分に対しては「前提は何か」「証拠はあるのか」「信憑性があるのか」という視点で検証し、さらに「自分に当てはまるのか」という自問自答をすることが大事でしょう。
意見を疑う方法は「主張や結論」「証拠や理由」「論拠」を分離することから始まります。
「ほら、こんなに速く忘れるってことは、今日覚えた100の単語のうち70以上は明日までに忘れるんですよ。だから明日が来る前に復習してね」という発言は「意見」です。結論は「復習してね」ですが、その前に「70以上を忘れる」という部分も何らかの理由で導かれる結論と言えます。
証拠:君たちは、今日、100の単語を覚えた
論拠:人は覚えたことの70パーセントを1日後に忘れている(エビが立証)
主張:今日覚えた単語の70パーセントを忘れる(だから復習しろ)
疑ってみます。まずは、「事実」から。忘却曲線の「前提」はこういうものです。エビおじさんがしたことは「覚えたものをどれくらい忘れるか」という実験です。覚えたものは「子音・母音・子音から成り立つ意味のない音節」です。dekやkovなどでしょう。そういうものを記憶して、経過時間と再生率を調べました。証拠は、世の中に出回っているグラフがあります。信憑性は、きっとあるのでしょう。エビおじさんは心理学者ですので、それなりに妥当な方法で実験を行ったでしょうし、実験結果を捏造した可能性は低いと思われます。それに、彼がウソつきジイサンだったとしたら、死後100年が経過してから引用されることはないでしょう、きっと。「事実」の部分については、あまり疑う余地はなさそうです。
次に「意見」です。エビおじさんの実験では、dekやkovなど無意味なものが覚えられました。「君たちは、今日、100の単語を覚えた」という証拠自体は正しくても、エビおじさんの実験内容を当てはめることが妥当とは言えません。なぜなら「単語を覚える」とは、無意味な3文字の音節を覚えることではなく、一般的に言えば「ある言葉と、別の言語におけるその言葉の近似値を覚える」ことだからです。エビちゃんの実験を論拠として使うことが妥当である、という積極的な証明がない限りは、証拠から主張を導くことはできないのです(ただし、個人的な経験から、ある言葉と、別の言語におけるその言葉の近似値を覚える行為は、無意味な3文字の音節を覚えることに近いと判断していますので、ほかの覚え方と比較すれば効果の小さい行為だと思っています)。
信憑性が低い情報が氾濫する時代だからこそ、情報リテラシーは非常に重要です。ちゃんと自分の頭で考える訓練をしなければ、自分が望む、または必要とする情報を得ることができないどころか、有害な情報を取り込むことになります。
情報リテラシーに直接は関係ないことですが「論理を重んじる」ことが、その能力に間接的に影響します。
一般的に、日本人の使う日本語には論拠が足りないことが多いです。論拠とは「証拠と主張をつなぐもの」ですから、論理構造の根幹をなす部分です。論拠を明示しない発言が多い理由は、おそらく、日本の歴史や文化を考えると「言葉にしなくても互いに共有していること」が多かったからでしょう。ですから、目の前にある証拠だけを根拠に結論を導いても他人から疑われることが少なかったのだと思われます。「1を聞いて10を知る」という表現が存在することからも、そう察することができます。
ところが、そういう国は世界には少ないのが現実です。アメリカやドイツは極端に言えば「1を聞いて1を知る」文化ですから、伝えたいメッセージをすべて言葉に変えて伝えることが当たり前とされています。結果として、意見を述べたり、何かを主張する場合には、そのサポートとして証拠や理由、論拠を一緒に述べることが当たり前です。もちろん、すべての人がそうしているとは思いませんが、少なくともそれが「標準」なのです。「昨夜の映画どうだった」という、なんてことない質問に対しても、英語のネイティブスピーカーは、I liked it because ... と、結論と理由をセットで述べる傾向が強いですし、相手に「なぜ」という質問をすることは、ごく普通の行為であることは間違いありません。ロバート(ヒルキ先生)によれば、英語はspeaker-responsible languageですので、自分のメッセージを相手が理解しなければ、その責任は自分にあります。よって、自分が理解できないことがあれば、それについて相手に確認したり反論したりすることは当然のこととされます。むしろ、聞き手の義務とも言えるでしょう。
よって、日本人が英語を学び、英語を母国語とする人々とコミュニケーションをするならば「相手が理解しやすいように伝える」能力、そして自分が理解できないことについては「相手に質問したり反論したりする」能力も重要です。それらは「英語力」に内包されるべき力です。たまたま日本人の多くには論理や理由をあまり重んじないコミュニケーションをする傾向がありますので、英語を学びながら日本語でそれらの力を伸ばす訓練をすることが、結果として英語力の向上に役立つでしょう。そもそも日本語が下手なら、英語だけ上手になるという現象は想像しにくいですし。
20分後 42パーセントを忘れる。
60分後 56パーセントを忘れる。
1日後 74パーセントを忘れる。
1週間後 77パーセントを忘れる。
「ほら、こんなに速く忘れるってことは、今日覚えた100の単語のうち70以上は明日までに忘れるんですよ。だから明日が来る前に復習してね」といった具合に引用されることもあるでしょう。
こういうデータや著名人による発言、新聞に掲載された情報などを見たら、すぐに信じる人がいますが、何でも信じるようでは損することはあっても得することはあまりありません。情報というものは、特に新聞やテレビなどメディアによって流される場合はバイアスがかかっていることが多いからです。もちろん、バイアスがかかっていない場合もあるでしょう。ですから、真実がどうであれ、情報を適切に読み取ろうとする姿勢や、それができる能力は重要です。特に、いい加減な情報の宝庫であるインターネットが普及した今の時代には必須と言える能力です。この能力は情報リテラシーと呼ばれます。
情報リテラシーの向上には訓練が必要です。誰にでも練習できることですが、普段から意識的にやっている人は少ないと思われます。
最も簡単な訓練方法は「自分が目にした情報を疑ってみる」ことです。たとえ信じたいことだとしても、とりあえず疑ってみる。疑う方法はいろいろあります。
最初のステップは「事実と意見」を分離することです。
事実の部分に対しては「前提は何か」「証拠はあるのか」「信憑性があるのか」という視点で検証し、さらに「自分に当てはまるのか」という自問自答をすることが大事でしょう。
意見を疑う方法は「主張や結論」「証拠や理由」「論拠」を分離することから始まります。
「ほら、こんなに速く忘れるってことは、今日覚えた100の単語のうち70以上は明日までに忘れるんですよ。だから明日が来る前に復習してね」という発言は「意見」です。結論は「復習してね」ですが、その前に「70以上を忘れる」という部分も何らかの理由で導かれる結論と言えます。
証拠:君たちは、今日、100の単語を覚えた
論拠:人は覚えたことの70パーセントを1日後に忘れている(エビが立証)
主張:今日覚えた単語の70パーセントを忘れる(だから復習しろ)
疑ってみます。まずは、「事実」から。忘却曲線の「前提」はこういうものです。エビおじさんがしたことは「覚えたものをどれくらい忘れるか」という実験です。覚えたものは「子音・母音・子音から成り立つ意味のない音節」です。dekやkovなどでしょう。そういうものを記憶して、経過時間と再生率を調べました。証拠は、世の中に出回っているグラフがあります。信憑性は、きっとあるのでしょう。エビおじさんは心理学者ですので、それなりに妥当な方法で実験を行ったでしょうし、実験結果を捏造した可能性は低いと思われます。それに、彼がウソつきジイサンだったとしたら、死後100年が経過してから引用されることはないでしょう、きっと。「事実」の部分については、あまり疑う余地はなさそうです。
次に「意見」です。エビおじさんの実験では、dekやkovなど無意味なものが覚えられました。「君たちは、今日、100の単語を覚えた」という証拠自体は正しくても、エビおじさんの実験内容を当てはめることが妥当とは言えません。なぜなら「単語を覚える」とは、無意味な3文字の音節を覚えることではなく、一般的に言えば「ある言葉と、別の言語におけるその言葉の近似値を覚える」ことだからです。エビちゃんの実験を論拠として使うことが妥当である、という積極的な証明がない限りは、証拠から主張を導くことはできないのです(ただし、個人的な経験から、ある言葉と、別の言語におけるその言葉の近似値を覚える行為は、無意味な3文字の音節を覚えることに近いと判断していますので、ほかの覚え方と比較すれば効果の小さい行為だと思っています)。
信憑性が低い情報が氾濫する時代だからこそ、情報リテラシーは非常に重要です。ちゃんと自分の頭で考える訓練をしなければ、自分が望む、または必要とする情報を得ることができないどころか、有害な情報を取り込むことになります。
情報リテラシーに直接は関係ないことですが「論理を重んじる」ことが、その能力に間接的に影響します。
一般的に、日本人の使う日本語には論拠が足りないことが多いです。論拠とは「証拠と主張をつなぐもの」ですから、論理構造の根幹をなす部分です。論拠を明示しない発言が多い理由は、おそらく、日本の歴史や文化を考えると「言葉にしなくても互いに共有していること」が多かったからでしょう。ですから、目の前にある証拠だけを根拠に結論を導いても他人から疑われることが少なかったのだと思われます。「1を聞いて10を知る」という表現が存在することからも、そう察することができます。
ところが、そういう国は世界には少ないのが現実です。アメリカやドイツは極端に言えば「1を聞いて1を知る」文化ですから、伝えたいメッセージをすべて言葉に変えて伝えることが当たり前とされています。結果として、意見を述べたり、何かを主張する場合には、そのサポートとして証拠や理由、論拠を一緒に述べることが当たり前です。もちろん、すべての人がそうしているとは思いませんが、少なくともそれが「標準」なのです。「昨夜の映画どうだった」という、なんてことない質問に対しても、英語のネイティブスピーカーは、I liked it because ... と、結論と理由をセットで述べる傾向が強いですし、相手に「なぜ」という質問をすることは、ごく普通の行為であることは間違いありません。ロバート(ヒルキ先生)によれば、英語はspeaker-responsible languageですので、自分のメッセージを相手が理解しなければ、その責任は自分にあります。よって、自分が理解できないことがあれば、それについて相手に確認したり反論したりすることは当然のこととされます。むしろ、聞き手の義務とも言えるでしょう。
よって、日本人が英語を学び、英語を母国語とする人々とコミュニケーションをするならば「相手が理解しやすいように伝える」能力、そして自分が理解できないことについては「相手に質問したり反論したりする」能力も重要です。それらは「英語力」に内包されるべき力です。たまたま日本人の多くには論理や理由をあまり重んじないコミュニケーションをする傾向がありますので、英語を学びながら日本語でそれらの力を伸ばす訓練をすることが、結果として英語力の向上に役立つでしょう。そもそも日本語が下手なら、英語だけ上手になるという現象は想像しにくいですし。
疑問63 TOEICを使って英語力の限界点を発見する方法
第141回TOEIC(9月28日)の解答分析情報はこちらです。
--
言うまでもありませんが、リスニングセクションが終わる前にリーディングセクションに取り組むことはルールには反しません。禁止するルールはありませんし、主催者は認めています。そもそも、それはリスニングで不利を生むであろう行為ですから。同様に、リーディングの時間にリスニングに取り組むことも禁止されていませんので、パート3とパート4のマークを塗ることも可能です。何かに違反する行為ではありません。
第140回の公開テスト
ボクはリスニングセクションとリーディングセクションに同時に取り組みました。音声が流れない「すきま」の時間を使ったのではなく複数のアイテムを同時に処理する「並列処理」です。第130回の公開テスト(2007年5月)以来、1年2カ月ぶりに200問をマークしました。
そのテストの結果が発表されました。
ボクのスコアは以下の通りです。
リスニング:495 リーディング:475
リスニングとリーディングを並列処理することで、自分の英語力の限界にチャレンジすることが目的でした。日本語ならできることを英語で満足にできないようであれば、それは能力不足の証明だからです。もちろん、日本語と「同じレベル」で可能だとは思っていませんでしたが、どれくらい可能なのか調べようと思ったわけです。
並列処理とは、簡単に書くと次のような内容です。
パート2とパート5
耳がパート2の選択肢の(A)と(B)を聞いている最中に、目はパート5を読み解答してました。パート2では(C)を聞きませんでした。(B)を聞き終わった瞬間に正解をマークできます。と言うより、(C)を聞いた後で正解を選べないようでは、(C)を聞かなくても選べないはずです。
目的が目的なので、いったんマークしたら「見直し」はしませんでした。両パートで全問正解でした。項目別正答率の「語彙」も「文法」も100パーセントでしたので。
パート3とパート5
大変でした。パート3には設問が3つあるので会話の内容を理解する必要があります。耳は会話に集中。同時に目はパート5を読んで解答。会話が終わったら、パート3の設問と選択肢を読んで解答。パート4も同じ要領です。
パート4とパート6
これも難しかったです。トークを聞きながら手紙を読むだけなら何とかなりますが、穴埋めするのは別のタスクだと実感しました。特に、パート6の「文脈依存型」を解くには、ストーリーとの「照合」をする必要があります。きつかったです。
パート3と4では4問を落としたようです。
並列処理をしているときに、何回か脳ミソが悲鳴を上げたので、そこが自分の限界点です。かなり低いところに限界点があることに気づきました。もっと英語力が高ければ、悲鳴回数が減るはず。この試みは「スコアを高める」ためにやることでも「実力を測定する」ためにやるべきことでもありません。当たり前です。「どれだけ簡単に英語の情報を並列処理できるか」という視点ですので、それを知るためにTOEICを利用しただけです。ボクはリスニングの時間だけを利用しましたが、200問をなるべく短時間で終えるという視点で取り組むのも、英語力の限界点を発見する方法の1つでしょう。正確性を保った情報処理速度と英語力は、一定範囲においては比例するはずですので。
--
言うまでもありませんが、リスニングセクションが終わる前にリーディングセクションに取り組むことはルールには反しません。禁止するルールはありませんし、主催者は認めています。そもそも、それはリスニングで不利を生むであろう行為ですから。同様に、リーディングの時間にリスニングに取り組むことも禁止されていませんので、パート3とパート4のマークを塗ることも可能です。何かに違反する行為ではありません。
第140回の公開テスト
ボクはリスニングセクションとリーディングセクションに同時に取り組みました。音声が流れない「すきま」の時間を使ったのではなく複数のアイテムを同時に処理する「並列処理」です。第130回の公開テスト(2007年5月)以来、1年2カ月ぶりに200問をマークしました。
そのテストの結果が発表されました。
ボクのスコアは以下の通りです。
リスニング:495 リーディング:475
リスニングとリーディングを並列処理することで、自分の英語力の限界にチャレンジすることが目的でした。日本語ならできることを英語で満足にできないようであれば、それは能力不足の証明だからです。もちろん、日本語と「同じレベル」で可能だとは思っていませんでしたが、どれくらい可能なのか調べようと思ったわけです。
並列処理とは、簡単に書くと次のような内容です。
パート2とパート5
耳がパート2の選択肢の(A)と(B)を聞いている最中に、目はパート5を読み解答してました。パート2では(C)を聞きませんでした。(B)を聞き終わった瞬間に正解をマークできます。と言うより、(C)を聞いた後で正解を選べないようでは、(C)を聞かなくても選べないはずです。
目的が目的なので、いったんマークしたら「見直し」はしませんでした。両パートで全問正解でした。項目別正答率の「語彙」も「文法」も100パーセントでしたので。
パート3とパート5
大変でした。パート3には設問が3つあるので会話の内容を理解する必要があります。耳は会話に集中。同時に目はパート5を読んで解答。会話が終わったら、パート3の設問と選択肢を読んで解答。パート4も同じ要領です。
パート4とパート6
これも難しかったです。トークを聞きながら手紙を読むだけなら何とかなりますが、穴埋めするのは別のタスクだと実感しました。特に、パート6の「文脈依存型」を解くには、ストーリーとの「照合」をする必要があります。きつかったです。
パート3と4では4問を落としたようです。
並列処理をしているときに、何回か脳ミソが悲鳴を上げたので、そこが自分の限界点です。かなり低いところに限界点があることに気づきました。もっと英語力が高ければ、悲鳴回数が減るはず。この試みは「スコアを高める」ためにやることでも「実力を測定する」ためにやるべきことでもありません。当たり前です。「どれだけ簡単に英語の情報を並列処理できるか」という視点ですので、それを知るためにTOEICを利用しただけです。ボクはリスニングの時間だけを利用しましたが、200問をなるべく短時間で終えるという視点で取り組むのも、英語力の限界点を発見する方法の1つでしょう。正確性を保った情報処理速度と英語力は、一定範囲においては比例するはずですので。
リスニングの間にリーディングの問題に取り組むことはルールに反しませんが、推奨するつもりはありません。やりたい人がやればいいだけです。TOEICの受験動機が「スコアを高めるだけ。ほかに何もない」なら、リーディングに与えられた75分で100問を解けない状態から脱するためにリスニング中にリーディングのアイテムを解くのもいいでしょう。
それによるメリットは「落とすはずの数問を自力で解答できること」です。数字に変換すると20点くらいでしょうか。受験者によっては「今すぐにでも一定のスコアを取らなければヤバイ」という状況にあるでしょう。受験目的は実力測定ではない。英語の勉強とは別に「試験日にだけやること」として行使するなら、リスニングの間にリーディングの問題を解くのは悪くない作戦です。「ヤバイ」状況から脱することを優先すればいいと個人的には感じます。TOEICごときのために給料が減るとか留年するといった状況は、なるべく早く脱するべきです。
疑問61 短期間でスコアを上げる方法のデメリット
「短期間でスコア上げる方法」という特集があります。
「残り日数逆算シリーズ」の著者が開いた座談会の日に別企画として話したことをまとめたものです。「短期間でスコアを上げる」を微妙に言い換えると「短期間で上げることだけ」を考える、となります。
3週間でスコアを上げる方法を5回繰り返すより、15週後にスコアを上げる方法を最初から実践する方が、もちろん成果は大きくなります。ですので、半年とか1年後にも受験することが分かっている方は、この特集を読む必要はありません。
3週間でスコアを上げる方法を繰り返す場合は「体力づくり」をしないまま技術だけを磨くことになる可能性が高いです。例えば英語力アップに縁の薄い受験スキルを磨くことになるでしょう。
一方、15週間後に成果を出すと決めた場合は、メニュー(取り組み方)を変えることができます。例えば、最初の10週間は受験スキルにこそ無縁なことに取り組み、後で学ぶ武器(受験スキル)を「より効果的に」使えるように準備できます。
大事なのは、目の前に迫っているテストに対する準備ではありません。
いつ成果を出すのか
それを見つめなおし、決めることができたら、そのエックス・デーを迎えるまでのメニューを作って実行することを優先すべきです。エックス・デーより前に受験する場合でも、余計な準備をしないことが大切なのです。
1位奪取 青信号
全国大学生協にて → ランキング
「残り日数逆算シリーズ」の著者が開いた座談会の日に別企画として話したことをまとめたものです。「短期間でスコアを上げる」を微妙に言い換えると「短期間で上げることだけ」を考える、となります。
3週間でスコアを上げる方法を5回繰り返すより、15週後にスコアを上げる方法を最初から実践する方が、もちろん成果は大きくなります。ですので、半年とか1年後にも受験することが分かっている方は、この特集を読む必要はありません。
3週間でスコアを上げる方法を繰り返す場合は「体力づくり」をしないまま技術だけを磨くことになる可能性が高いです。例えば英語力アップに縁の薄い受験スキルを磨くことになるでしょう。
一方、15週間後に成果を出すと決めた場合は、メニュー(取り組み方)を変えることができます。例えば、最初の10週間は受験スキルにこそ無縁なことに取り組み、後で学ぶ武器(受験スキル)を「より効果的に」使えるように準備できます。
大事なのは、目の前に迫っているテストに対する準備ではありません。
いつ成果を出すのか
それを見つめなおし、決めることができたら、そのエックス・デーを迎えるまでのメニューを作って実行することを優先すべきです。エックス・デーより前に受験する場合でも、余計な準備をしないことが大切なのです。
1位奪取 青信号
全国大学生協にて → ランキング
疑問53 文法力を上げる方法とは
TOEICを受験するたびに「文法が苦手」と言う人には傾向があります。
(1) 教材を探す
それ自体は悪くないのですが必要でもありません。文字を見ながら理解すると「分かったつもり」の状態になりますが、それは「知識」とすら呼べません。単なる情報です。それが頭に暫定的に(5分とか3日とか)存在しているだけ。テストの中で、その知識を試す問題に出合っても正解できないなら「分かっている」とは言えません。
教材は使い方が大事です。それが(2)に関係します。
(2) 英語を作り出す
自分で英文を作れば何が足りないか簡単に判断できます。Part 6の形式は2006年3月までは「誤文訂正」でしたが、あれは良い形式だと思っています。間接的に「正しく書く能力」を測定していたのです。正しい英語を「目にしていなくても」作ることができるなら正解を簡単に選べますし、できないなら悩みます。
One of the biggest challenge for Ms. West, president of Brixton Motors, is to turn around the company's performance within one year.
という英語を読み、challengeを目にした瞬間にアンテナが反応し、forを目にした時点で「間違っている」と確信できなければ文法力が不足している証拠です。マーク式でないなら、(上の例のように)下線を付けない方が、より良い出題形式と言えます。
2006年5月から、Part 6が穴埋め問題になり、異なるスキル(文脈把握力)を試すようになったのですが、それを実行しているアイテム数が少ないのが残念な点です。なので、現状の形式と比べれば、誤文訂正を継続した方がテストとして優れていると思います。
誤文訂正が消えたせいで、いわゆる「対策本」も変わりました。
穴埋め問題ばっかり。ボクは嫌いです。誤文訂正の練習をすることにより穴埋め問題に対処する方が読者のためになるからです。
だからこそ、教材の使い方が大事なのです。
正しい英語を作り出す練習をすれば文法力も語彙力も向上します。方法は簡単。
まず、Part 5の練習問題を適当に選びます。
そして、「選択肢を見ずに」空所に入るべき言葉を自分で作る。
やってみましょう。
At the press conference, the CEO didn't make any comments ------- the possibility of a merger with Brixton Motors.
↑空所に入るべき語句を5つ考えてください
すぐに正解を見なくて済むよう、トピックを変えます。
候補を出してから続きを読んでください。
最近、自分で買った文法関連の本があります。
この本のタイトルは衝撃的かも知れませんが、まさに重要なことです。文法ルールを知らなさ過ぎてヤバイ人にとって、知識を増やすために役立つ本です。著者とは仲良し。少なくともボクはそう思ってます。確かボクと同じテストで990点を取得しました。
その翌回(2006年1月)に990点を取得した方が著者陣営に入っていて、文法項目を例文と一緒に掲載している本もあります。文法ルールを新たに学ぶためではなく、むしろ、あいまいに覚えているルールを発掘するのに適しています。頻出語彙を多く混ぜているので、きちんと使えばPart 7にも貢献します。
いずれにしろ、本を読めば力が伸びるなどと考えてはいけません。
それが実現するなら、英語が上手な日本人はもっと多いはずです。
再掲載します。
At the press conference, the CEO didn't make any comments ------- the possibility of a merger with Brixton Motors.
候補は5つ以上あります。
onとaboutを思いついたなら、一定の文法力があります。なぜなら、commentsとthe possibilityは名詞なので、両者を結びつける何かが必要で、前置詞と接続詞が候補です。そのルールを知っている証拠です。onとaboutは前置詞。andなどの接続詞は入れにくいですが、思いついたのなら文法力が少しはあります。
それら2つを入れることができても、安心できません。
5つ以上の候補がありますから。
選択肢の(A)だけを見るという手法もあります。見てみましょう。
(A) concerned
ん?
(A)を見て、または最初から、concerningを思いつくなら、思いつかない人より語彙力が高い可能性があります。または検索力。そして、concerningの次に、regardingを思いつくなら、それは明らかに語彙力です。これで4つの候補が出ました。
もし、relatedを思いついて、related toを思いつかないなら語法力の欠如を意味します。5つ目の候補はrelated toです。
これら5つ以外に・・・
さらに、but he impliedや、but he referred toなどを思い浮かべ、かつ「butより前の節がちょっと不自然だなー」と感じるなら英語力が相当高いことを示しています(Part 5にそういう選択肢は出ませんが)。
文法が苦手だと叫んでいる人の傾向。
もう1つあります。
努力の方向性が間違っています。
ちょっと工夫すれば文法力は語彙力と一緒に伸ばせますよ。
(1) 解決するために教材を探そうとする
(2) 英語を作り出す練習をしていない
(1) 教材を探す
それ自体は悪くないのですが必要でもありません。文字を見ながら理解すると「分かったつもり」の状態になりますが、それは「知識」とすら呼べません。単なる情報です。それが頭に暫定的に(5分とか3日とか)存在しているだけ。テストの中で、その知識を試す問題に出合っても正解できないなら「分かっている」とは言えません。
教材は使い方が大事です。それが(2)に関係します。
(2) 英語を作り出す
自分で英文を作れば何が足りないか簡単に判断できます。Part 6の形式は2006年3月までは「誤文訂正」でしたが、あれは良い形式だと思っています。間接的に「正しく書く能力」を測定していたのです。正しい英語を「目にしていなくても」作ることができるなら正解を簡単に選べますし、できないなら悩みます。
One of the biggest challenge for Ms. West, president of Brixton Motors, is to turn around the company's performance within one year.
という英語を読み、challengeを目にした瞬間にアンテナが反応し、forを目にした時点で「間違っている」と確信できなければ文法力が不足している証拠です。マーク式でないなら、(上の例のように)下線を付けない方が、より良い出題形式と言えます。
2006年5月から、Part 6が穴埋め問題になり、異なるスキル(文脈把握力)を試すようになったのですが、それを実行しているアイテム数が少ないのが残念な点です。なので、現状の形式と比べれば、誤文訂正を継続した方がテストとして優れていると思います。
誤文訂正が消えたせいで、いわゆる「対策本」も変わりました。
穴埋め問題ばっかり。ボクは嫌いです。誤文訂正の練習をすることにより穴埋め問題に対処する方が読者のためになるからです。
だからこそ、教材の使い方が大事なのです。
正しい英語を作り出す練習をすれば文法力も語彙力も向上します。方法は簡単。
まず、Part 5の練習問題を適当に選びます。
そして、「選択肢を見ずに」空所に入るべき言葉を自分で作る。
やってみましょう。
At the press conference, the CEO didn't make any comments ------- the possibility of a merger with Brixton Motors.
↑空所に入るべき語句を5つ考えてください
すぐに正解を見なくて済むよう、トピックを変えます。
候補を出してから続きを読んでください。
最近、自分で買った文法関連の本があります。
この本のタイトルは衝撃的かも知れませんが、まさに重要なことです。文法ルールを知らなさ過ぎてヤバイ人にとって、知識を増やすために役立つ本です。著者とは仲良し。少なくともボクはそう思ってます。確かボクと同じテストで990点を取得しました。
その翌回(2006年1月)に990点を取得した方が著者陣営に入っていて、文法項目を例文と一緒に掲載している本もあります。文法ルールを新たに学ぶためではなく、むしろ、あいまいに覚えているルールを発掘するのに適しています。頻出語彙を多く混ぜているので、きちんと使えばPart 7にも貢献します。
いずれにしろ、本を読めば力が伸びるなどと考えてはいけません。
それが実現するなら、英語が上手な日本人はもっと多いはずです。
再掲載します。
At the press conference, the CEO didn't make any comments ------- the possibility of a merger with Brixton Motors.
候補は5つ以上あります。
onとaboutを思いついたなら、一定の文法力があります。なぜなら、commentsとthe possibilityは名詞なので、両者を結びつける何かが必要で、前置詞と接続詞が候補です。そのルールを知っている証拠です。onとaboutは前置詞。andなどの接続詞は入れにくいですが、思いついたのなら文法力が少しはあります。
それら2つを入れることができても、安心できません。
5つ以上の候補がありますから。
選択肢の(A)だけを見るという手法もあります。見てみましょう。
(A) concerned
ん?
(A)を見て、または最初から、concerningを思いつくなら、思いつかない人より語彙力が高い可能性があります。または検索力。そして、concerningの次に、regardingを思いつくなら、それは明らかに語彙力です。これで4つの候補が出ました。
もし、relatedを思いついて、related toを思いつかないなら語法力の欠如を意味します。5つ目の候補はrelated toです。
これら5つ以外に・・・
さらに、but he impliedや、but he referred toなどを思い浮かべ、かつ「butより前の節がちょっと不自然だなー」と感じるなら英語力が相当高いことを示しています(Part 5にそういう選択肢は出ませんが)。
文法が苦手だと叫んでいる人の傾向。
(1) 解決するために教材を探そうとする
(2) 英語を作り出す練習をしていない
もう1つあります。
(3) 同じことを言い続けている
努力の方向性が間違っています。
ちょっと工夫すれば文法力は語彙力と一緒に伸ばせますよ。
疑問36 何かをしながら英語を聞くと効果的か
メルマガ読者から、こんな疑問が寄せられました。
英語の音声を流しっぱなしにして、何かをしながら聞くのは効果がありますか。
回答
効果は条件しだいで変わるでしょう。「呼吸しながら」とか「人生を楽しみながら」は構いません。(そういうことではないですね?)
「何をしながら」英語を聞くかによります。
1 皿を洗いながら
2 徳島ラーメンを食べながら
3 お風呂に入りながら
4 のだめカンタービレを読みながら
5 近所の公園内を歩きながら
6 アキレス腱を伸ばしながら
7 自転車に乗りながら
8 火曜サスペンス劇場を見ながら
9 ピアノの演奏を聞きながら
10 年賀状を書きながら
「良い何か」と「悪い何か」があります。英語学習への影響という観点で。
あなたの見解を聞かせてください。
・かなり良い方法
・まぁマシな方法
・効果のない方法
・有害無益な方法
・実は自分もやってるわ、な方法
その他、何でも結構です。(右下のcommentsから書き込めます)
英語の音声を流しっぱなしにして、何かをしながら聞くのは効果がありますか。
回答
効果は条件しだいで変わるでしょう。「呼吸しながら」とか「人生を楽しみながら」は構いません。(そういうことではないですね?)
「何をしながら」英語を聞くかによります。
1 皿を洗いながら
2 徳島ラーメンを食べながら
3 お風呂に入りながら
4 のだめカンタービレを読みながら
5 近所の公園内を歩きながら
6 アキレス腱を伸ばしながら
7 自転車に乗りながら
8 火曜サスペンス劇場を見ながら
9 ピアノの演奏を聞きながら
10 年賀状を書きながら
「良い何か」と「悪い何か」があります。英語学習への影響という観点で。
あなたの見解を聞かせてください。
・かなり良い方法
・まぁマシな方法
・効果のない方法
・有害無益な方法
・実は自分もやってるわ、な方法
その他、何でも結構です。(右下のcommentsから書き込めます)
疑問32 セミナーで学ぶメリットとは
TOEICや英語の学習法は多くあります。
セミナーが良い手段であることを説明しましょう。
基本的に重要なのは、たくさんの器官を使うことです。「読むだけ」「話すだけ」ではなく。そんなことは当たり前なんですが効率を重視すると「聞くだけで〜」といった(相対的に)無駄な学習をしてしまう人が多いです。効率は大事ですが、それは効果があることが前提です。
「聞くだけ」「読むだけ」という学習に費やす時間と同じ時間を、ほかのことに費やしたらどんな結果を得られるだろうか、という視点で考えてください。やっかいなのは、それを予想する(判断する)のが難しいでしょう。
仕事なら「この前の企画で、こうやったら成功した」などの体験が次の企画に活きます。つまり(多くの人は)予測力や判断力を自然に養っているのです。英語だと自分自身の成功体験が少ないと、そういう予測力と判断力をあまり持っていないはずです。だから、いつの間にか楽(らく)な方法を選びがちなのです、きっと。(それでうまくいくなら、とっくに英語が上手になっている人がウジャウジャまわりに誕生しているはず)
なぜ、セミナーは有効な学習手段なのか
情報を聞いて読んで、何かを書いて話す、という体験がありますから。セミナーによっては「聞くだけ」もありますけど。それは講師しだい。ボクは講師をすることがありますから、いつも気をつけます。受講者が「何かを書いたり話したりする」時間を作れるように。
その点、ヒルキ先生は天才的な講師です。
仕事上のパートナーだから賞賛するわけではありません。むしろ、天才的な講師だからこそパートナーになったという順番です。
彼のセミナーは楽しくてタメになります。
たとえば、2008年2月に、TOEIC860点を目指すためのセミナーがあります。彼のセミナーは、とにかく特徴が多いですが、こんな感想を持つ参加者が多いです。
「早くTOEICを受験したい」
大きな変化ですね。
そう思えるのは学習(テスト)に対して前向きになっている証拠ですから、明らかに良いことです。読んだり聞いたり書いたり話したりする時間を経験することの効果は大きいのです。
セミナーは、会場に行くのがお勧めです。
でも、東京など一部の都市でしか開催されないのが難点です。TOEICに限らず。それをカバーするのがセミナーを録画したDVDですね。ボクはTOEICのセミナーDVDは見ませんが、関心の高い分野のセミナーをDVDで見ることがあります。10枚は持ってます。
DVDで学ぶのは疑似体験です。現場に行ったのと同程度の効果を期待できます。
デメリット・・・サボれること。講師が目の前にいないので。
メリット
何度も繰り返し勉強できることです。「時間がきたら終わり」というセミナーの欠点(?)をカバーする、大きなメリットですね。ヒルキ先生のTOEICセミナーはDVDになってますが、英語レクチャーなので繰り返し見れば、それ自体が英語の学習です。見て、聞く。できれば、話す。そういうスタイルが英語力を高めます。
セミナーが良い手段であることを説明しましょう。
基本的に重要なのは、たくさんの器官を使うことです。「読むだけ」「話すだけ」ではなく。そんなことは当たり前なんですが効率を重視すると「聞くだけで〜」といった(相対的に)無駄な学習をしてしまう人が多いです。効率は大事ですが、それは効果があることが前提です。
「聞くだけ」「読むだけ」という学習に費やす時間と同じ時間を、ほかのことに費やしたらどんな結果を得られるだろうか、という視点で考えてください。やっかいなのは、それを予想する(判断する)のが難しいでしょう。
仕事なら「この前の企画で、こうやったら成功した」などの体験が次の企画に活きます。つまり(多くの人は)予測力や判断力を自然に養っているのです。英語だと自分自身の成功体験が少ないと、そういう予測力と判断力をあまり持っていないはずです。だから、いつの間にか楽(らく)な方法を選びがちなのです、きっと。(それでうまくいくなら、とっくに英語が上手になっている人がウジャウジャまわりに誕生しているはず)
なぜ、セミナーは有効な学習手段なのか
情報を聞いて読んで、何かを書いて話す、という体験がありますから。セミナーによっては「聞くだけ」もありますけど。それは講師しだい。ボクは講師をすることがありますから、いつも気をつけます。受講者が「何かを書いたり話したりする」時間を作れるように。
その点、ヒルキ先生は天才的な講師です。
仕事上のパートナーだから賞賛するわけではありません。むしろ、天才的な講師だからこそパートナーになったという順番です。
彼のセミナーは楽しくてタメになります。
たとえば、2008年2月に、TOEIC860点を目指すためのセミナーがあります。彼のセミナーは、とにかく特徴が多いですが、こんな感想を持つ参加者が多いです。
「早くTOEICを受験したい」
大きな変化ですね。
そう思えるのは学習(テスト)に対して前向きになっている証拠ですから、明らかに良いことです。読んだり聞いたり書いたり話したりする時間を経験することの効果は大きいのです。
セミナーは、会場に行くのがお勧めです。
でも、東京など一部の都市でしか開催されないのが難点です。TOEICに限らず。それをカバーするのがセミナーを録画したDVDですね。ボクはTOEICのセミナーDVDは見ませんが、関心の高い分野のセミナーをDVDで見ることがあります。10枚は持ってます。
DVDで学ぶのは疑似体験です。現場に行ったのと同程度の効果を期待できます。
デメリット・・・サボれること。講師が目の前にいないので。
メリット
何度も繰り返し勉強できることです。「時間がきたら終わり」というセミナーの欠点(?)をカバーする、大きなメリットですね。ヒルキ先生のTOEICセミナーはDVDになってますが、英語レクチャーなので繰り返し見れば、それ自体が英語の学習です。見て、聞く。できれば、話す。そういうスタイルが英語力を高めます。
疑問20 単語をきっちり覚える方法とは
記憶に優しい単語学習法
単語で悩む人は多いですね。
いろいろやって忘れてしまうのは、結果として最悪の学習法と呼べます。得るものがナイどころか、時間を確実に失いますから。では、少ない量だけど、きっちりと記憶に定着するならどうでしょう。いいことですね。では、その方法は?
手も耳も目も使って、面倒なことをやることです。
しかも「あなたのための」講義まであれば最高じゃないですか?
では、始めましょう。レッスンです。10分以内で終わります。
いきなり音声セミナー開始!
(1)ボクの音声セミナーをダウンロード(5分のファイルです)
ファイルを右クリックで保存してください。
まだ再生不要です。
(2)この画像を見てください
(3)はい、音声セミナーを再生してください
上の画像と音声に集中。実践練習もありますよ。
(4)聞き終わってから
この画像を見ても構いません。聞く前に見ると効果が劇落します!
例文(英語)です。別ウィンドウで開きます。
(5)はい、お疲れ様でした〜
テストに頻出する語だけでなく、その周辺にある情報を一緒に学ぶことが大事。面倒なことをすればするほど記憶に定着しますから。今回の教材、ハングリーフォーワーズは無料で登録できます。
TOEIC対策をしたい人は「TOEIC」カテゴリではなく「ビジネス」を選んでください。
その方が、TOEICらしい単語が届きます。(皮肉なもんです)
*広告メールも届きます。ま、無料サービスなので当たり前ですが。
音声も聞いてくれた方は、下にある「ブログランキング」をクリックしてくださいませんでしょうか。結構うれしいです。
疑問17 音声は単語学習に有効か
*音声セミナーつきの記事です。
インターネット時代なので音声で単語学習してみては?
京都にある学校でDSを使った学習が成果を出しましたが、あの原因は大きく2つあるでしょう。
1つは反復練習。
詳しいことは知りませんが、生徒は、ある日に行った学習を翌日などに再チャレンジしていたそうです。つまり復習ですね。
もう1つは継続です。
ほんと、言うまでもないことですが今日やって明日もやってはい、終わり。といった学習が効果を出すことはマレです。これは英語だけじゃなく、何でも。
ほかにも単語学習に有効と思われるのは音声かも知れません。少し前なら「辞書」とか「例文で覚える」とかだけ考えていました。
でも、インターネットの普及で、音声や動画を混ぜていけば学習効果を数倍にすることができるだろう、と考えています。最近、自分で調べて利用しているサービスがあります。
無料なので気軽に登録して数日たちましたが悪くないです。
ま、ボクの視点で言えば「テスト対策」としては、一流ではないですが、ま、いいでしょう。単語を増やすことだけが目的ですから。
で、そのサービスは、ユーザー数が100万人いる(らしい)ハングリーフォーワーズ(Hungry for words)です。優れているのはやはり「eフラッシュカード」で、音声だけでなくビジュアル的な工夫もあります。ボクがよく言うことですが、「出会う回数」が多いか「印象的に覚えた」場合は記憶に定着しやすいです。
で、このeフラッシュカードは後者をきっちりと満たしています。
いきなり音声セミナー
▼ これがスキャンした「eフラッシュカード」画面です。
で、これ<↑>を使いながら自分で実況中継してみました。
「単語の覚え方セミナー」みたいなものです。
この音声ファイルを右クリックで保存して、
このページを見ながら音声を聞いてみてください。醜態をサラシしてますが・・・。
------------------------------------------------------------
これがハングリーフォーワーズのトップ画面です。
下のほうに登録フォームがあります。
------------------------------------------------------------
有効なツール。無料なので試してみては?
<*広告メールも届きます。ま、無料サービスですから当然ですが>
音声も聞いてくれた方は、下の「ブログランキング」をクリックしてくださいませんでしょうか。ヤルキが増します。
インターネット時代なので音声で単語学習してみては?
京都にある学校でDSを使った学習が成果を出しましたが、あの原因は大きく2つあるでしょう。
1つは反復練習。
詳しいことは知りませんが、生徒は、ある日に行った学習を翌日などに再チャレンジしていたそうです。つまり復習ですね。
もう1つは継続です。
ほんと、言うまでもないことですが今日やって明日もやってはい、終わり。といった学習が効果を出すことはマレです。これは英語だけじゃなく、何でも。
ほかにも単語学習に有効と思われるのは音声かも知れません。少し前なら「辞書」とか「例文で覚える」とかだけ考えていました。
でも、インターネットの普及で、音声や動画を混ぜていけば学習効果を数倍にすることができるだろう、と考えています。最近、自分で調べて利用しているサービスがあります。
無料なので気軽に登録して数日たちましたが悪くないです。
ま、ボクの視点で言えば「テスト対策」としては、一流ではないですが、ま、いいでしょう。単語を増やすことだけが目的ですから。
で、そのサービスは、ユーザー数が100万人いる(らしい)ハングリーフォーワーズ(Hungry for words)です。優れているのはやはり「eフラッシュカード」で、音声だけでなくビジュアル的な工夫もあります。ボクがよく言うことですが、「出会う回数」が多いか「印象的に覚えた」場合は記憶に定着しやすいです。
で、このeフラッシュカードは後者をきっちりと満たしています。
いきなり音声セミナー
▼ これがスキャンした「eフラッシュカード」画面です。
で、これ<↑>を使いながら自分で実況中継してみました。
「単語の覚え方セミナー」みたいなものです。
この音声ファイルを右クリックで保存して、
このページを見ながら音声を聞いてみてください。醜態をサラシしてますが・・・。
------------------------------------------------------------
これがハングリーフォーワーズのトップ画面です。
下のほうに登録フォームがあります。
------------------------------------------------------------
有効なツール。無料なので試してみては?
<*広告メールも届きます。ま、無料サービスですから当然ですが>
音声も聞いてくれた方は、下の「ブログランキング」をクリックしてくださいませんでしょうか。ヤルキが増します。
疑問13 単語 ニンテンドーDSで語彙増加できるか 成果あり
ニンテンドーDSは、恐ろしいほどたくさん売れています。
TOEIC用のソフトもありますね。
TOEIC DS はテスト形式に慣れるだけなら悪くないでしょう。
そして、単語学習に特化したソフトもあります。ゲーム機で学習なんて、少し疑ってましたが、とてつもない成果が出たようです。しかも信憑性のある事実。
<英単語学習>ゲーム機で語彙力4割アップ 京都・八幡
このニュースには続きがあります。
なんと、仕掛けたのは、あの有名な先生です。そう、100マス計算の。
使い方を工夫したようです。
この方法なら成果が出ても納得できます。反復練習や繰り返し学習することこそが単語力をアップさせることは言うまでもありません。ゲームを使うことで、生徒の意欲を増加させたことが証明されたのでしょう。
ボクも、この方法には賛成です。
基本的に、学習したくないと思っている生徒に「やれ」と強制しても成果には限界があります。まずは、ニーズ(必要性)とウォンツ(欲求)を分析して、生徒が自分からやりたいことを発見し、その延長で成果を出せばいいんです。
TOEICも同じ。
指導者が、TOEICなんかどうでもいいと思っている人に、または勉強したくない人に無理やり学習してもらうことは、そもそも簡単ではありません。スコアは必要な人にはスコアをプレゼントすればいいんです。そのために教えることは「英語」も文法でもなく、スコアの上げ方です。サービス業ですから。
スコアが欲しい人にはスコアを上げる方法を教える。
それをきっかけに「英語学習も悪くはないか」と思ってくれる人を少しでも増やす方が、単に英語を教えることより大事だと思うのです。「そんなの必要ない。英語を教えたい」と思う指導者は、はっきり言って失格です。英語を教えたいという欲求は指導者本人のものですから。特にTOEIC指導者は顧客に役務サービスを提供しているのです。顧客のニーズもウォンツも満たさない講師は害虫みたいなものでしょう。
TOEIC用のソフトもありますね。
TOEIC DS はテスト形式に慣れるだけなら悪くないでしょう。
そして、単語学習に特化したソフトもあります。ゲーム機で学習なんて、少し疑ってましたが、とてつもない成果が出たようです。しかも信憑性のある事実。
<英単語学習>ゲーム機で語彙力4割アップ 京都・八幡
京都府八幡市教委職員が提案した人気携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」用の英単語学習ソフトを中学3年の授業で使ったところ、わずか5カ月で語彙(ごい)が平均4割アップしたことが、同市教委などの実証実験で分かった。実験に協力した池田真・上智大准教授(英文学科)は「全国の中学生の3割程度しかいない英検3級に匹敵する学力が付いた計算で、めざましい効果があった」と分析。これを受けて市教委は21日から、市立4中学校2年生の授業にゲーム機を本格導入した。
このニュースには続きがあります。
なんと、仕掛けたのは、あの有名な先生です。そう、100マス計算の。
使い方を工夫したようです。
この方法なら成果が出ても納得できます。反復練習や繰り返し学習することこそが単語力をアップさせることは言うまでもありません。ゲームを使うことで、生徒の意欲を増加させたことが証明されたのでしょう。
ボクも、この方法には賛成です。
基本的に、学習したくないと思っている生徒に「やれ」と強制しても成果には限界があります。まずは、ニーズ(必要性)とウォンツ(欲求)を分析して、生徒が自分からやりたいことを発見し、その延長で成果を出せばいいんです。
TOEICも同じ。
指導者が、TOEICなんかどうでもいいと思っている人に、または勉強したくない人に無理やり学習してもらうことは、そもそも簡単ではありません。スコアは必要な人にはスコアをプレゼントすればいいんです。そのために教えることは「英語」も文法でもなく、スコアの上げ方です。サービス業ですから。
スコアが欲しい人にはスコアを上げる方法を教える。
それをきっかけに「英語学習も悪くはないか」と思ってくれる人を少しでも増やす方が、単に英語を教えることより大事だと思うのです。「そんなの必要ない。英語を教えたい」と思う指導者は、はっきり言って失格です。英語を教えたいという欲求は指導者本人のものですから。特にTOEIC指導者は顧客に役務サービスを提供しているのです。顧客のニーズもウォンツも満たさない講師は害虫みたいなものでしょう。
疑問12 DS TOEIC ツールとして DS TOEIC は有効か
TOEIC(R)TEST DS トレーニング これ → http://www.toeic-ds.jp/
ニンテンドーDSから発売された、ゲームソフトというか学習ソフト、「TOEIC(R)TEST DS トレーニング」はどのようなものでしょうか。これが表紙です。
コンテンツ
このソフトは、旺文社の『新TOEIC(R)テストハイパー模試』からTOEICのパート1から7に対応した問題を収録しているようです。合計で500問以上。サイトによると「これらを一通り解くことで自然にテストの出題形式に慣れ、問題の傾向を知ることができます」とのこと。ま、そりゃそうでしょう。
トレーニングを続けると様々な「特典」があるらしいですが、笑えます。
特典その1
TOEIC(R)TESTの指示文を見ることができます。指示文とは実際のTOEIC(R)TESTで使用されている出題内容の説明です。これは特典と言えるのでしょうか。
特典その2
トレーニングを毎日続けると、カレンダー上に表示される植物が毎日成長するそうです。特典らしくない特典ですが、人によっては学習を継続する動機になるのでしょう。
TOEIC(R)TEST DS トレーニング
■発売日:2007年3月29日(木)
■希望小売価格:税込3,990円(本体価格3,800円)
■ジャンル:英語トレーニング
■プラットフォーム:ニンテンドーDS
■プレイ人数:1〜2人(通信対戦時2人)
ま、特典がどうであれ大事なのは教材の質と使い勝手でしょう。
ニンテンドーDSから発売された、ゲームソフトというか学習ソフト、「TOEIC(R)TEST DS トレーニング」はどのようなものでしょうか。これが表紙です。
コンテンツ
このソフトは、旺文社の『新TOEIC(R)テストハイパー模試』からTOEICのパート1から7に対応した問題を収録しているようです。合計で500問以上。サイトによると「これらを一通り解くことで自然にテストの出題形式に慣れ、問題の傾向を知ることができます」とのこと。ま、そりゃそうでしょう。
トレーニングを続けると様々な「特典」があるらしいですが、笑えます。
特典その1
TOEIC(R)TESTの指示文を見ることができます。指示文とは実際のTOEIC(R)TESTで使用されている出題内容の説明です。これは特典と言えるのでしょうか。
特典その2
トレーニングを毎日続けると、カレンダー上に表示される植物が毎日成長するそうです。特典らしくない特典ですが、人によっては学習を継続する動機になるのでしょう。
TOEIC(R)TEST DS トレーニング
■発売日:2007年3月29日(木)
■希望小売価格:税込3,990円(本体価格3,800円)
■ジャンル:英語トレーニング
■プラットフォーム:ニンテンドーDS
■プレイ人数:1〜2人(通信対戦時2人)
ま、特典がどうであれ大事なのは教材の質と使い勝手でしょう。
⇒ 前田広之 (09/19)
⇒ やすべえ (09/19)
⇒ 塩見賢人 (10/28)
⇒ 青年海外協力隊 (02/19)
⇒ ken (08/25)
⇒ 前田 (08/25)
⇒ ken (08/25)
⇒ 前田 (06/15)
⇒ AKKO (06/14)
⇒ 前田 (05/11)