DLS
新崎隆子先生と高橋百合子先生が、NHKグローバルメディアサービス(NHK情報ネットワーク)国際研修室で教えながら開発したのがDLS(Dynamic Listening and Speaking)英語学習法です。高橋先生は実際に学校でDLSを使っているそうです。
高橋百合子先生(左)と新崎隆子先生(右)
英語を「なんとなく聞く」のは、あまり意味がありません。
TOEICではPart 3とPart 4で「問題を解くつもりで聞く」(情報を探すように聞く)ことが重要とされていますが、英語学習においても当然やるべきです。Focused listeningと呼ばれます。
テスト対策ではない「英語学習」において「問題を解く」必要はありませんが、アウトプットを前提にした訓練をすればリスニング力が伸びます。「アウトプット」とは「書く」または「話す」です。通訳者は、まさにそれをやっています(シャドーイングは、もともと通訳者養成の訓練法)。新崎さんは「攻撃的に聞く」「相手に挑み(いどみ)かかるように聞く」と表現します。
一般学習者にとって「通訳」という行為は必要ありません。でも、英語を話せるようになりたいと思う人は多いでしょう。そこで、「英語で聞いた内容を、後で他人に英語で伝えるつもりで聞く。そして本当に話す」という練習の存在意義が生まれます。普通、何か話題がないと話すことができないからです。それが英語のリスニングとスピーキングの力を伸ばす、というのがDLSの根幹にある思想。「訳す」という通訳訓練の短所を排除しつつ長所を発展させ、一般英語学習者のために開発された学習法なのです。
DLS英語学習法は本になりました。
「眠った英語を呼び覚ます〜DLS英語学習法のすすめ〜」という本です(会社員時代のボクが登場しています)。この本は、スピーキング力の向上を重視しているので「アウトプット」は「書く」ではなく「話す」です。
英語を話す独学法を紹介している本は意外と少ないです。「役立つフレーズ集」はありますが、それは「覚えろ」ということです。DLSは「覚えるのではなく、メッセージを抽出して自分の言葉で話す」ことを提案するメソッドです。まさにそれは通訳者の役割ですが、日本人が英語を話すのは「頭の中にあるメッセージを英語で伝えること」です。つまり、自分が自分の通訳をするようなもの。
テスト勉強をしているけれど「英語を話せるようになりたい」と思っている人への具体的な学習法や学習ヒントが詰まっています。素材の難易度が高いものがいくつか含まれていますが、学習方法を理解できれば、好きな素材を使って練習できますし、ボクも実践していることが含まれています。
自己破産しました。
2008年1月に版元が破産しました。書店で手に入れるのは非常に難しいです。ところが、アマゾンのマーケットプレイスのおかげで、まだ買うことはできます。調べてみると新品同様のものがありますし、なんと941円(調査時点)で売られています(CDがない出品もあるのでご注意ください)。TOEICとは直接関係ないですが「英語を話せるようになりたい」人には推薦します。ボクが推薦する数少ない本の1つですが、入手困難になってしまったのが残念です。
アマゾンの紹介ページにはレビューもあります。
→ 眠った英語を呼び覚ます
(マーケットプレイスには「出品者」または「中古商品」というリンクから入れます)
高橋百合子先生(左)と新崎隆子先生(右)
英語を「なんとなく聞く」のは、あまり意味がありません。
TOEICではPart 3とPart 4で「問題を解くつもりで聞く」(情報を探すように聞く)ことが重要とされていますが、英語学習においても当然やるべきです。Focused listeningと呼ばれます。
テスト対策ではない「英語学習」において「問題を解く」必要はありませんが、アウトプットを前提にした訓練をすればリスニング力が伸びます。「アウトプット」とは「書く」または「話す」です。通訳者は、まさにそれをやっています(シャドーイングは、もともと通訳者養成の訓練法)。新崎さんは「攻撃的に聞く」「相手に挑み(いどみ)かかるように聞く」と表現します。
一般学習者にとって「通訳」という行為は必要ありません。でも、英語を話せるようになりたいと思う人は多いでしょう。そこで、「英語で聞いた内容を、後で他人に英語で伝えるつもりで聞く。そして本当に話す」という練習の存在意義が生まれます。普通、何か話題がないと話すことができないからです。それが英語のリスニングとスピーキングの力を伸ばす、というのがDLSの根幹にある思想。「訳す」という通訳訓練の短所を排除しつつ長所を発展させ、一般英語学習者のために開発された学習法なのです。
DLS英語学習法は本になりました。
「眠った英語を呼び覚ます〜DLS英語学習法のすすめ〜」という本です(会社員時代のボクが登場しています)。この本は、スピーキング力の向上を重視しているので「アウトプット」は「書く」ではなく「話す」です。
英語を話す独学法を紹介している本は意外と少ないです。「役立つフレーズ集」はありますが、それは「覚えろ」ということです。DLSは「覚えるのではなく、メッセージを抽出して自分の言葉で話す」ことを提案するメソッドです。まさにそれは通訳者の役割ですが、日本人が英語を話すのは「頭の中にあるメッセージを英語で伝えること」です。つまり、自分が自分の通訳をするようなもの。
テスト勉強をしているけれど「英語を話せるようになりたい」と思っている人への具体的な学習法や学習ヒントが詰まっています。素材の難易度が高いものがいくつか含まれていますが、学習方法を理解できれば、好きな素材を使って練習できますし、ボクも実践していることが含まれています。
自己破産しました。
2008年1月に版元が破産しました。書店で手に入れるのは非常に難しいです。ところが、アマゾンのマーケットプレイスのおかげで、まだ買うことはできます。調べてみると新品同様のものがありますし、なんと941円(調査時点)で売られています(CDがない出品もあるのでご注意ください)。TOEICとは直接関係ないですが「英語を話せるようになりたい」人には推薦します。ボクが推薦する数少ない本の1つですが、入手困難になってしまったのが残念です。
余談ですが、新崎さんは神戸大学ESS(ボクもそうです)のご出身で、湾岸戦争や、アメリカのテロ事件を同時通訳した方です。日本の放送通訳の草分け的な存在。ボクは大学生のときに彼女の存在を知り、すごい先輩がいるんだなーと思っていました。はじめてお会いした時は感動しました。
アマゾンの紹介ページにはレビューもあります。
→ 眠った英語を呼び覚ます
(マーケットプレイスには「出品者」または「中古商品」というリンクから入れます)
新公式問題集を超える本 Tactics for TOEIC LRTP
めったに本を推薦しないボクが、強烈にお勧めする本があります。
本番の疑似体験にはベストと言っていいでしょう。
Trew氏の本は、TOEICの主催団体が推奨する「公式教材」です。
*公式サイトにも掲載されています
彼は、確か関西在住で普段はトレーナーとしてクラスでテスト対策指導をしています。スコアアップ指導者が書いた本を主催団体が推奨するのは興味深いですね。
公式教材と言えば「新公式問題集」が有名です。
全受験者が必ず買うべき本ですが、ほかにもあるということです。TOEICを制作しているETSが認可した教材ですので、表紙にETSのロゴマークが印刷されています。「Tactics for TOEIC Listening and Reading Test Pack」という本。アマゾンには説明が少ないので、ボクが特長を解説します。
対象
初級〜準上級となっていますが、準上級が何を指すか不明です。ただ、下に述べるとおり、模試が2つも含まれています。模試は、そもそも対象なんか無関係ですから、結局はテスト対策をしたい人すべてに役立つでしょう。
模試(200問)が2つ。スコア換算表も一応あり。
重要なのは、これらの模試がETSによって作られた点です。よって、本物のTOEICと同じクオリティーの問題が収録されています。言うまでもなく、これはスゴイです。そもそも「新公式問題集」が受験者必携アイテムである理由は「ETSが問題作成をしたから」です。それ以外に大きな理由はありません。この本は、その条件を満たします。
新公式問題集より良い点はテキスト
この教材は「模試だけ」ではなく、テキストと一体化している点です。なんと、28章もあります。授業で使用することを想定した本だからです。TOEICの形式に慣れるだけでなく、解答に必要な知識とスキルも学べます。ただし、授業で使うことが前提なので独学に向いていない点もあります。例えば正解が練習問題の近くにない、なんてことも。
この本には、ヒルキ先生、ワーデン先生とボクが書いた『直前の技術』に収録されている受験技術とそっくりの攻略法がいくつか書かれています。すでに知っている人には不要でしょうが。「新公式問題集」には攻略法は書かれていません。当たり前ですが。各章には単語リストとクイズが掲載されています。
「新公式問題集」は良書ですが、あえて言えば「単なる模試」であることが欠点です。もちろん、そういう意図の本だから当然ですが、対策法を教えてくれる本ではありません。「Tactics for TOEIC LRTP」は、英語の勉強と試験対策ができる本です。
価格は高い
定価が4,900円ですから普通の本2冊分です。模試2つと28章分のテキストがあるので、CDは計4枚。英語で英語を学ぶことになります。普通の本と単純比較できるようなコンテンツではありません。
英語で書かれている
「Tactics for TOEIC LRTP」は英語で書かれていますので、読むこと自体が「英語の大量インプット」です。日本語で書かれた本を2冊読んで英語の勉強をしないより「公式教材」を1冊読み、英語もストラテジーも学ぶ方がいいとは思います。でも、英語で書かれた本は嫌だと感じるなら、模試部分だけを利用するべきでしょう。
ナレーターが実際のテストと同質
ほかの教材が実現できない決定的メリットです。発音とスピードが本物のテストと同じ教材で「リハーサル」できる機会は少ないです。新公式問題集と、この本しかないはず。
以下、別窓で開きます。
「Tactics for TOEIC Listening and Reading Test Pack」を・・・
教材構成を写真で見る。
TOEIC公式サイトで見る。
amazonで見る。 定価とは異なります
本番の疑似体験にはベストと言っていいでしょう。
Trew氏の本は、TOEICの主催団体が推奨する「公式教材」です。
*公式サイトにも掲載されています
彼は、確か関西在住で普段はトレーナーとしてクラスでテスト対策指導をしています。スコアアップ指導者が書いた本を主催団体が推奨するのは興味深いですね。
公式教材と言えば「新公式問題集」が有名です。
全受験者が必ず買うべき本ですが、ほかにもあるということです。TOEICを制作しているETSが認可した教材ですので、表紙にETSのロゴマークが印刷されています。「Tactics for TOEIC Listening and Reading Test Pack」という本。アマゾンには説明が少ないので、ボクが特長を解説します。
対象
初級〜準上級となっていますが、準上級が何を指すか不明です。ただ、下に述べるとおり、模試が2つも含まれています。模試は、そもそも対象なんか無関係ですから、結局はテスト対策をしたい人すべてに役立つでしょう。
模試(200問)が2つ。スコア換算表も一応あり。
重要なのは、これらの模試がETSによって作られた点です。よって、本物のTOEICと同じクオリティーの問題が収録されています。言うまでもなく、これはスゴイです。そもそも「新公式問題集」が受験者必携アイテムである理由は「ETSが問題作成をしたから」です。それ以外に大きな理由はありません。この本は、その条件を満たします。
新公式問題集より良い点はテキスト
この教材は「模試だけ」ではなく、テキストと一体化している点です。なんと、28章もあります。授業で使用することを想定した本だからです。TOEICの形式に慣れるだけでなく、解答に必要な知識とスキルも学べます。ただし、授業で使うことが前提なので独学に向いていない点もあります。例えば正解が練習問題の近くにない、なんてことも。
この本には、ヒルキ先生、ワーデン先生とボクが書いた『直前の技術』に収録されている受験技術とそっくりの攻略法がいくつか書かれています。すでに知っている人には不要でしょうが。「新公式問題集」には攻略法は書かれていません。当たり前ですが。各章には単語リストとクイズが掲載されています。
「新公式問題集」は良書ですが、あえて言えば「単なる模試」であることが欠点です。もちろん、そういう意図の本だから当然ですが、対策法を教えてくれる本ではありません。「Tactics for TOEIC LRTP」は、英語の勉強と試験対策ができる本です。
価格は高い
定価が4,900円ですから普通の本2冊分です。模試2つと28章分のテキストがあるので、CDは計4枚。英語で英語を学ぶことになります。普通の本と単純比較できるようなコンテンツではありません。
理由は不明ですが、amazonでは定価(4,900円)で販売されていない場合があります。洋書だからでしょう。中身は同じです。定価より高い場合と安い場合があります。価格をチェックしてみてください。
英語で書かれている
「Tactics for TOEIC LRTP」は英語で書かれていますので、読むこと自体が「英語の大量インプット」です。日本語で書かれた本を2冊読んで英語の勉強をしないより「公式教材」を1冊読み、英語もストラテジーも学ぶ方がいいとは思います。でも、英語で書かれた本は嫌だと感じるなら、模試部分だけを利用するべきでしょう。
ナレーターが実際のテストと同質
ほかの教材が実現できない決定的メリットです。発音とスピードが本物のテストと同じ教材で「リハーサル」できる機会は少ないです。新公式問題集と、この本しかないはず。
以下、別窓で開きます。
「Tactics for TOEIC Listening and Reading Test Pack」を・・・
教材構成を写真で見る。
TOEIC公式サイトで見る。
amazonで見る。 定価とは異なります
ボクが応援している本とヒト
彼女に出会ったのは、2006年の春でした。
メルマガやサイト作成のことなど、いろいろなアドバイスを彼女からいただきました(過去形ではなく今でもそうです)。ボクが『 直前の技術 』を出したとき、多くの英語メルマガ発行者にキャンペーンの協力を依頼してくれたのも彼女です。
金井さやかさん。
彼女はインターネットを使って学習者をサポートするお仕事をされています。
自らが「コーチ」として、少人数の受講者と一緒に学習を進めていく。それが彼女のスタイル。たとえば、この「プロジェクト」を見れば、受講者がいかに楽しく勉強しているかが分かります。
↑これは、さやかさんが出した本です。
いわゆる「対策本」ではありません。TOEICに限らず、学習の根本にある考え方を学べます。そういう趣旨の本は昔から多く存在していますから、呼んだことのない人は、1冊くらい読んでみてはいかがでしょうか。金井さんは「実践者」であり、学習者をコーチしていますから、学習者のリアルな気持ちを知らない人が書いたものよりは、ずっと良い本です。
彼女が提唱しているSE学習こそ、英語学習者に必要だとボクは共感しています。SEとは、Secondary Effectのこと。英語学習そのものが「目的」であるよりは、その先に達成したい何かのために英語を利用する。そういう学習スタイルが英語力を高めるということです。そのとおり。
ボクも原稿を書かせていただきました。
8月中旬、山形のホテルで。さやかさんからメールで依頼が来て、提出の締め切りまで30時間あったかどうか・・・。(笑) でも、テーマにすごく共感したので気合をいれて書きました。第10章に登場しています。普段、ボクがTOEICの対策本に書かない内容です。大学時代にやっていたことを振り返りながら英語力をグンと伸ばした背景を書きました。英語に触れることは好きでしたが、それ以外に没頭していたことがあったからこそ、英語の力が伸びたんです。当時、いつのまにかSE学習をやっていたということです。
購入者特典
「あらら、こんな情報が無料特典だなんて・・・」
これが第一印象。書籍と特典を両方読むと、お買い得です。普通なら、この特典を読むには本を買う必要があると思います。というか、買っても読めない場合が多いです。ボクは自分の本の中で、この特典に含まれているノウハウをいくつか書いています。特典はPDFファイルが3つです。
特典の入手方法はココには書けません。本に書かれていますので。
メルマガやサイト作成のことなど、いろいろなアドバイスを彼女からいただきました(過去形ではなく今でもそうです)。ボクが『 直前の技術 』を出したとき、多くの英語メルマガ発行者にキャンペーンの協力を依頼してくれたのも彼女です。
金井さやかさん。
彼女はインターネットを使って学習者をサポートするお仕事をされています。
自らが「コーチ」として、少人数の受講者と一緒に学習を進めていく。それが彼女のスタイル。たとえば、この「プロジェクト」を見れば、受講者がいかに楽しく勉強しているかが分かります。
↑これは、さやかさんが出した本です。
いわゆる「対策本」ではありません。TOEICに限らず、学習の根本にある考え方を学べます。そういう趣旨の本は昔から多く存在していますから、呼んだことのない人は、1冊くらい読んでみてはいかがでしょうか。金井さんは「実践者」であり、学習者をコーチしていますから、学習者のリアルな気持ちを知らない人が書いたものよりは、ずっと良い本です。
彼女が提唱しているSE学習こそ、英語学習者に必要だとボクは共感しています。SEとは、Secondary Effectのこと。英語学習そのものが「目的」であるよりは、その先に達成したい何かのために英語を利用する。そういう学習スタイルが英語力を高めるということです。そのとおり。
ボクも原稿を書かせていただきました。
8月中旬、山形のホテルで。さやかさんからメールで依頼が来て、提出の締め切りまで30時間あったかどうか・・・。(笑) でも、テーマにすごく共感したので気合をいれて書きました。第10章に登場しています。普段、ボクがTOEICの対策本に書かない内容です。大学時代にやっていたことを振り返りながら英語力をグンと伸ばした背景を書きました。英語に触れることは好きでしたが、それ以外に没頭していたことがあったからこそ、英語の力が伸びたんです。当時、いつのまにかSE学習をやっていたということです。
購入者特典
「あらら、こんな情報が無料特典だなんて・・・」
これが第一印象。書籍と特典を両方読むと、お買い得です。普通なら、この特典を読むには本を買う必要があると思います。というか、買っても読めない場合が多いです。ボクは自分の本の中で、この特典に含まれているノウハウをいくつか書いています。特典はPDFファイルが3つです。
特典の入手方法はココには書けません。本に書かれていますので。
めずらしく、TOEIC対策本を推薦
ガッカリした話です。
ロバート・ヒルキ先生、ポール・ワーデン先生、早川幸治さんの新刊が出たのは、ボクが山形にいた8月中旬です。山形の書店で見つけることができなかったので、東京に帰ってから読みました。
なぜ読んだかと言えば・・・
実は、3年前まで、ボクは自分のセミナーでこの本の前著(改訂前)をテキストとして使っていたからです。コンテンツが素晴らしいのは当然ですが、セミナーで使いやすい構成です。
それは前著。
この新作を見たとき、ボクはガッカリしました。
なぜなら・・・
ボクが『 直前の技術 』を書いたときに、ページ数やレイアウトの都合で犠牲にした情報が見事に書かれていたからです。
たとえば?
Part 3 と 4 に「場所」を問うタイプの設問がありますね。キーワードをいくつか拾えば正解できるタイプ。「職業」とか「話題」もそうです。「どんなキーワードなら、正解は何なのか?」『 直前の技術 』では、練習問題を利用してのみ、それを紹介しましたが、この本では、それに特化したページがわざわざ作られています。
Part 4 では放送の「種類別」にカテゴリーが分けられていますね、普通。「公共放送」とか「スピーチ」とか。この本では、それらに加えて、おそらく他のどの本にも書かれていない「 sign posting 」という概念を紹介しています。
ヒルキ先生はセミナーでは毎回しゃべっていますが、この概念は、これまでの本には収録されていません。確かに sign posting は大事なのですが、「カテゴリー」として紹介しにくいので『 直前の技術 』では犠牲しました。でも、この本は、やってしまったのです。
Part 5 の文法問題
『 直前の技術 』は、文法ルール、特に品詞の区別とか種類なんか説明していません。高校までに習ったことですから、大胆に無視しています。でも、この本には、それ専用のページがあります。かなり細かく品詞の種類と役割、英語の例を掲載しています。
ほかにも挙げればキリがないですが、明らかに前著より優れています。前著は、TOEIC受験者が今より少なかったのに、8万部も売れたスマッシュヒット作でした。
欠点みたいなこともお伝えしましょう。
後半に付属している模試の中で、ダブル・パッセージの文書が2ページを消費しています。
つまり、普通は「上」と「下」に印刷されているのに、「左」と「右」に印刷されている個所があることです。ほとんどのTOEIC本は「上」と「下」に掲載しています。それが「本物っぽいレイアウト」ですから。ところが、実はそのせいで「文書の長さ」を犠牲にしています。
「本物っぽいレイアウト」にするがために、「本物っぽい長さ」と「本物っぽい文字サイズ」を実現していない本が多いのです。
『 直前の技術 』でも、最初に書かれた原稿がページに入りきらないという理由で、英文を短くカットしました。ほかの多くの本も同じ事情を抱えています。よって、文書が本物より短いのです。
*これを解決する唯一の方法は「本自体を大きくする」です。公式問題集みたいに。
でも、そうすると、書店で陳列されるときに、圧倒的に不利になります。
宮本武蔵と素手で決闘するくらいのハンデなのです。
ですので、本当はデカイ本をボクはお勧めしたいです。内容さえ良ければ。
『 長文読解問題の練習を「短い長文」で練習する? 』
『 それって矛盾してる・・・ 』
『 レイアウトは変でも「長い長文」で練習すべき! 』
『 でも、読者が使いにくいかも? 』
この本を作った編集者が苦悩する姿が思い浮かびます。そして「クオリティ」を優先したのでしょう。「見た目」ではなく。当たり前のようで、なかなかできない決断なのです。
タイトルに「はじめての」という文字がありますが、それは無視してください。しょせん、タイトルは営業的な視点で付けられているので、大きな意味はないです。
アマゾンの「なか見!検索」を知ってますか?
本を買う前に中身を少し見ることができます。
この本に、いかに緻密な情報が掲載されているかが・・・
分かりません。小さくて読めないですね(苦笑)
楽天では、先日、売り切れていました。今は大丈夫かも知れませんが。
*ここまでお読みくださったら、ぜひ下の「ランキング」をクリックしてください。
それが「読んだよ」という証拠です。ありがとうございました。
*記事のレイアウト幅を少しせばめて、改行を減らし右端まで書いてみました。
下の記事と比べると差が見えると思いますが、どっちもどっちかな・・・?
ロバート・ヒルキ先生、ポール・ワーデン先生、早川幸治さんの新刊が出たのは、ボクが山形にいた8月中旬です。山形の書店で見つけることができなかったので、東京に帰ってから読みました。
なぜ読んだかと言えば・・・
実は、3年前まで、ボクは自分のセミナーでこの本の前著(改訂前)をテキストとして使っていたからです。コンテンツが素晴らしいのは当然ですが、セミナーで使いやすい構成です。
それは前著。
この新作を見たとき、ボクはガッカリしました。
なぜなら・・・
ボクが『 直前の技術 』を書いたときに、ページ数やレイアウトの都合で犠牲にした情報が見事に書かれていたからです。
たとえば?
Part 3 と 4 に「場所」を問うタイプの設問がありますね。キーワードをいくつか拾えば正解できるタイプ。「職業」とか「話題」もそうです。「どんなキーワードなら、正解は何なのか?」『 直前の技術 』では、練習問題を利用してのみ、それを紹介しましたが、この本では、それに特化したページがわざわざ作られています。
Part 4 では放送の「種類別」にカテゴリーが分けられていますね、普通。「公共放送」とか「スピーチ」とか。この本では、それらに加えて、おそらく他のどの本にも書かれていない「 sign posting 」という概念を紹介しています。
ヒルキ先生はセミナーでは毎回しゃべっていますが、この概念は、これまでの本には収録されていません。確かに sign posting は大事なのですが、「カテゴリー」として紹介しにくいので『 直前の技術 』では犠牲しました。でも、この本は、やってしまったのです。
Part 5 の文法問題
『 直前の技術 』は、文法ルール、特に品詞の区別とか種類なんか説明していません。高校までに習ったことですから、大胆に無視しています。でも、この本には、それ専用のページがあります。かなり細かく品詞の種類と役割、英語の例を掲載しています。
ほかにも挙げればキリがないですが、明らかに前著より優れています。前著は、TOEIC受験者が今より少なかったのに、8万部も売れたスマッシュヒット作でした。
欠点みたいなこともお伝えしましょう。
後半に付属している模試の中で、ダブル・パッセージの文書が2ページを消費しています。
つまり、普通は「上」と「下」に印刷されているのに、「左」と「右」に印刷されている個所があることです。ほとんどのTOEIC本は「上」と「下」に掲載しています。それが「本物っぽいレイアウト」ですから。ところが、実はそのせいで「文書の長さ」を犠牲にしています。
「本物っぽいレイアウト」にするがために、「本物っぽい長さ」と「本物っぽい文字サイズ」を実現していない本が多いのです。
『 直前の技術 』でも、最初に書かれた原稿がページに入りきらないという理由で、英文を短くカットしました。ほかの多くの本も同じ事情を抱えています。よって、文書が本物より短いのです。
*これを解決する唯一の方法は「本自体を大きくする」です。公式問題集みたいに。
でも、そうすると、書店で陳列されるときに、圧倒的に不利になります。
宮本武蔵と素手で決闘するくらいのハンデなのです。
ですので、本当はデカイ本をボクはお勧めしたいです。内容さえ良ければ。
『 長文読解問題の練習を「短い長文」で練習する? 』
『 それって矛盾してる・・・ 』
『 レイアウトは変でも「長い長文」で練習すべき! 』
『 でも、読者が使いにくいかも? 』
この本を作った編集者が苦悩する姿が思い浮かびます。そして「クオリティ」を優先したのでしょう。「見た目」ではなく。当たり前のようで、なかなかできない決断なのです。
タイトルに「はじめての」という文字がありますが、それは無視してください。しょせん、タイトルは営業的な視点で付けられているので、大きな意味はないです。
アマゾンの「なか見!検索」を知ってますか?
本を買う前に中身を少し見ることができます。
この本に、いかに緻密な情報が掲載されているかが・・・
分かりません。小さくて読めないですね(苦笑)
楽天では、先日、売り切れていました。今は大丈夫かも知れませんが。
*ここまでお読みくださったら、ぜひ下の「ランキング」をクリックしてください。
それが「読んだよ」という証拠です。ありがとうございました。
*記事のレイアウト幅を少しせばめて、改行を減らし右端まで書いてみました。
下の記事と比べると差が見えると思いますが、どっちもどっちかな・・・?
7回連続で990点を取得した
石井辰哉先生
毎回受験しているようではないですが、受験するたびに990点を取得しているようです。最近は、7回連続990点。滋賀県の草津で自身のスクールを経営されています。ですから、生徒のスコアというか英語力が伸びるのを目の前で見ているわけですね。
よくスゴイ人が何らかのノウハウを出すと「おぉ、それはスゴイ」と感動することってありますよね。でも、実はそれ自体は驚くべきことではないかも知れません。
むしろ・・・
その方法を実践したほかの人が成果を出しているかどうか、が大事ではないかと思います。
で、石井先生のスクールでは生徒さんが英語力をバリバリと伸ばしているようです。最近、石井先生が出された本には、英語力を伸ばす学習法を紹介したセクションが収録されています。
たしか、50ページ以上はあったはず。ですから、受験技術だけを学びたい人は買ってはいけません。とはいえ、TOEICというテストにおいても成果を出している方法ですから、役立つことは間違いないでしょう。
ポイントは「ド短期で80点を伸ばすか」「長期的に300点ほど伸ばすか」です。前者なら「技術系」ですが、後者ならこの本が役立ちます。ちゃんと実践すれば。
英語力を伸ばすには、伸ばした人をマネすることが大事です。だって、メソッドなんてどれもこれも似ていますから。昔から実践されていることを、そのままやればいいんです。
しかも、誰かによって効果が証明されているものだけを。本を読めば、その方法が分かります。あとは、とにかく実践あるのみ、です。
毎回受験しているようではないですが、受験するたびに990点を取得しているようです。最近は、7回連続990点。滋賀県の草津で自身のスクールを経営されています。ですから、生徒のスコアというか英語力が伸びるのを目の前で見ているわけですね。
よくスゴイ人が何らかのノウハウを出すと「おぉ、それはスゴイ」と感動することってありますよね。でも、実はそれ自体は驚くべきことではないかも知れません。
むしろ・・・
その方法を実践したほかの人が成果を出しているかどうか、が大事ではないかと思います。
で、石井先生のスクールでは生徒さんが英語力をバリバリと伸ばしているようです。最近、石井先生が出された本には、英語力を伸ばす学習法を紹介したセクションが収録されています。
たしか、50ページ以上はあったはず。ですから、受験技術だけを学びたい人は買ってはいけません。とはいえ、TOEICというテストにおいても成果を出している方法ですから、役立つことは間違いないでしょう。
ポイントは「ド短期で80点を伸ばすか」「長期的に300点ほど伸ばすか」です。前者なら「技術系」ですが、後者ならこの本が役立ちます。ちゃんと実践すれば。
英語力を伸ばすには、伸ばした人をマネすることが大事です。だって、メソッドなんてどれもこれも似ていますから。昔から実践されていることを、そのままやればいいんです。
しかも、誰かによって効果が証明されているものだけを。本を読めば、その方法が分かります。あとは、とにかく実践あるのみ、です。
文系の人には不要な「たまご」
英語が苦手だから理系を選んだのに・・・
実は文系学生以上に英語が必要であるケースが多いんですね。理系の世界というのは英語だらけ。まるで留学したときのように日々英語が必要です。ボクの友人も大学時代は毎日のように英語を読みまくっていました。
理系が英語を必要とする理由は、論文を読んだり提出するときに、最初から相手が日本人以外を想定していることが多いから。プレゼンテーションするにしても、英語でできなきゃ世界から相手にされない。読むのも書くのも何もかも。理系の世界では英語が公用語です。
そして「理系英語」の本もいくつかあります。「たまご」シリーズなんてのもあります。
理系たまごの英語40日間トレーニングキット
はじめての理系英語リーディング
理系英語のライティング
理系英語のプレゼンテーション
ノーベル賞クラスの論文で学ぶ 理系英語 最強リーディング術
購入しているのは大学生はもちろんですが、意外と社会人が多いみたいです。
実は文系学生以上に英語が必要であるケースが多いんですね。理系の世界というのは英語だらけ。まるで留学したときのように日々英語が必要です。ボクの友人も大学時代は毎日のように英語を読みまくっていました。
理系が英語を必要とする理由は、論文を読んだり提出するときに、最初から相手が日本人以外を想定していることが多いから。プレゼンテーションするにしても、英語でできなきゃ世界から相手にされない。読むのも書くのも何もかも。理系の世界では英語が公用語です。
そして「理系英語」の本もいくつかあります。「たまご」シリーズなんてのもあります。
理系たまごの英語40日間トレーニングキット
はじめての理系英語リーディング
理系英語のライティング
理系英語のプレゼンテーション
ノーベル賞クラスの論文で学ぶ 理系英語 最強リーディング術
購入しているのは大学生はもちろんですが、意外と社会人が多いみたいです。
厚くないけど練習問題が豊富 新TOEIC TEST 英文法 出るとこだけ!
うわ、出た。TOEICテスト新公式問題集 Vol.2
売れまくるに違いない
早いねぇ。
「もっとたくさんの練習問題が欲しい」という声も確かにあるのかも知れないけど。
本当の理由はコレでしょ。
2007年4月から、IPテストが新形式になる。当然、「公式」問題集は売れる。
1冊だけじゃなく、2冊あれば両方売れるってこと。
さらに・・・
2006年9月から、新TOEIC の、Part 6 がマイナーチェンジした。
最初に出た公式問題集は、それに完全には対応していない。
だから、IPテストが新形式になるタイミングで、新しい Part 6 に準拠したものを出せば、確実に売れまくるということ。
にしても、レビューに「Vol.1と全く同じ!」なんてあるけど、
そんなことはないでしょ?
⇒ 前田広之 (09/19)
⇒ やすべえ (09/19)
⇒ 塩見賢人 (10/28)
⇒ 青年海外協力隊 (02/19)
⇒ ken (08/25)
⇒ 前田 (08/25)
⇒ ken (08/25)
⇒ 前田 (06/15)
⇒ AKKO (06/14)
⇒ 前田 (05/11)