技術系の満足
「直前の技術」の第14刷は2011年4月に流通し始めました。第15刷が6月に出ると通算144,000部の発行となりますので、そこそこ知名度のある本になったと言えそうです。表紙に写っているロバートは、ただでさえ目立つ巨体(兄弟の中では最も小柄)なのに、この本の影響で試験会場内で必ずと言っていいくらい受験者から声を掛けられます。
新形式のTOEICテストがスタートして約5年が過ぎたので、第14刷が印刷される前にいくつかの記述を変更しました。確か、パート5の問題タイプ別の出題数です。レイアウトへの影響が小さいため、これまでに3回くらい修正した記憶があります。
また、p.68にあるパート6のサンプル問題では、空所を示すハイフンがなぜか17もあったので7つに修正しました。さらに、いくつかの文書では本文と選択肢のフォントが異なっていましたので修正しました。実際のパート6には同じフォントが使われます。このような修正を今ごろ行うのは著者として恥ずかしいことです。
それらのような細かい情報は修正しやすいですが、英語のアイテム(問題)や「解説」、日本語訳などは、明らかなミスを除いて修正は少なかったです。正直に言えば、今の知識を持って改めてチェックすると「できれば修正したい」と思う個所がなくはないのですが、いくつかについては放置されています。理由はいくつかあります。その1つは、この本が企業研修やスクールの授業で使われることが多いことです。
授業では講師と受講生が同じ本を使うため、版によってコンテンツが異なると支障が出る可能性が高いです。日本語訳や細かい数値情報は授業では重視されないとしても、英語で書かれた練習問題や選択肢が受講者によって異なるのはよいことではありません。したがって、本意ではありませんが修正しないことにしています。ましてや、音声が連動する場合はなおさらです。
例えば、パート3で紹介されている「森タイプと木タイプ」の話は、今でも成立する「設問」に関する考え方ですが、付属模試を見ると文単位の「選択肢」が不必要に多いです。実際のテストでは、パート3の30問のうち文単位の選択肢は4問から6問に使われていますが、この模試には9問もあります。もちろん、それだけを根拠に本全体のクオリティが悪いと判断できるわけではありません。しかしながら、正直に言えば、今のボクが見ると「不必要にズレている」と感じます。TOEICに関する限りは完全主義的な性格だから仕方ありません。
この本は「技術系」です。テスト対策を英語学習から切り離し「取れるスコアは取っちゃいましょうよ。今のスコアが不当に低いだけですよ。あなたが取るに値するスコアは、実はもっと上にありますよ。その方法を知らなくていいのですか」といった思想がベースにあります。そんな書き方はしませんでしたが。ですから、何らかの事情でそれを望む人々「だけ」が読むことを想定した本です。ですから受験スキルのみを重視しましたし、執筆前のリサーチもそのような観点で行いました。
この本を書き始めたのは2006年の夏でした。新形式のTOEICテストが同年5月にスタートしたので、たぶん3回しか受験していない頃です。その割には、カテゴリー分けや出題頻度、受験スキルについて我ながらよく書いたものだと思うものの、付属模試は現在流通している優秀な模試と比べて見劣りするのは否めません。技術をきちんと学び練習した方々や、本の前半だけ取り組んで挫折した方々から届くスコアアップ報告を目にすると、申し訳ありませんと思いつつ、よかったとも思い、今後の作品に全力で取り組む気持ちになります。
「技術系」の人に必要なのは、目指すターゲットに対する正しい知識と数稽古です。選択と集中。はずれたことはしない。こうだから、こう対処する。もっと練習する。数をこなすことで初めて働き始める直感みたいなものがあります。単なる「勘」ではなく「経験に基づいた解答力」とも呼べるでしょう。ただし、スタート時に、自分が本当に得たいものを見つめることも大事です。技術系受験者が「選択と集中」でおもに得られるものは、多様な英語運用能力でもコミュニケーション能力でもなく、それらをほんの少ししか内包しないTOEIC力ですから。一点突破。それでいいのです。自分自身が満足するならば。
新形式のTOEICテストがスタートして約5年が過ぎたので、第14刷が印刷される前にいくつかの記述を変更しました。確か、パート5の問題タイプ別の出題数です。レイアウトへの影響が小さいため、これまでに3回くらい修正した記憶があります。
また、p.68にあるパート6のサンプル問題では、空所を示すハイフンがなぜか17もあったので7つに修正しました。さらに、いくつかの文書では本文と選択肢のフォントが異なっていましたので修正しました。実際のパート6には同じフォントが使われます。このような修正を今ごろ行うのは著者として恥ずかしいことです。
それらのような細かい情報は修正しやすいですが、英語のアイテム(問題)や「解説」、日本語訳などは、明らかなミスを除いて修正は少なかったです。正直に言えば、今の知識を持って改めてチェックすると「できれば修正したい」と思う個所がなくはないのですが、いくつかについては放置されています。理由はいくつかあります。その1つは、この本が企業研修やスクールの授業で使われることが多いことです。
授業では講師と受講生が同じ本を使うため、版によってコンテンツが異なると支障が出る可能性が高いです。日本語訳や細かい数値情報は授業では重視されないとしても、英語で書かれた練習問題や選択肢が受講者によって異なるのはよいことではありません。したがって、本意ではありませんが修正しないことにしています。ましてや、音声が連動する場合はなおさらです。
例えば、パート3で紹介されている「森タイプと木タイプ」の話は、今でも成立する「設問」に関する考え方ですが、付属模試を見ると文単位の「選択肢」が不必要に多いです。実際のテストでは、パート3の30問のうち文単位の選択肢は4問から6問に使われていますが、この模試には9問もあります。もちろん、それだけを根拠に本全体のクオリティが悪いと判断できるわけではありません。しかしながら、正直に言えば、今のボクが見ると「不必要にズレている」と感じます。TOEICに関する限りは完全主義的な性格だから仕方ありません。
この本は「技術系」です。テスト対策を英語学習から切り離し「取れるスコアは取っちゃいましょうよ。今のスコアが不当に低いだけですよ。あなたが取るに値するスコアは、実はもっと上にありますよ。その方法を知らなくていいのですか」といった思想がベースにあります。そんな書き方はしませんでしたが。ですから、何らかの事情でそれを望む人々「だけ」が読むことを想定した本です。ですから受験スキルのみを重視しましたし、執筆前のリサーチもそのような観点で行いました。
この本を書き始めたのは2006年の夏でした。新形式のTOEICテストが同年5月にスタートしたので、たぶん3回しか受験していない頃です。その割には、カテゴリー分けや出題頻度、受験スキルについて我ながらよく書いたものだと思うものの、付属模試は現在流通している優秀な模試と比べて見劣りするのは否めません。技術をきちんと学び練習した方々や、本の前半だけ取り組んで挫折した方々から届くスコアアップ報告を目にすると、申し訳ありませんと思いつつ、よかったとも思い、今後の作品に全力で取り組む気持ちになります。
「技術系」の人に必要なのは、目指すターゲットに対する正しい知識と数稽古です。選択と集中。はずれたことはしない。こうだから、こう対処する。もっと練習する。数をこなすことで初めて働き始める直感みたいなものがあります。単なる「勘」ではなく「経験に基づいた解答力」とも呼べるでしょう。ただし、スタート時に、自分が本当に得たいものを見つめることも大事です。技術系受験者が「選択と集中」でおもに得られるものは、多様な英語運用能力でもコミュニケーション能力でもなく、それらをほんの少ししか内包しないTOEIC力ですから。一点突破。それでいいのです。自分自身が満足するならば。
直前の技術
「直前の技術」はユニークな本です。パート2から始まる本。時間のない人は、パート2とパート5(最初の4日間分)だけでも勉強すれば効果的です。実際に「最後まで読めなかったけどスコアは上がった」という声も多いようです。
アマゾンでは、このように紹介されています。
TOEICスコアを上げたいけれど学習する時間がない…。そんな人のために、受験票が届いてからでも間に合う、最も効率のよい学習スケジュールに基づいて作られたのがこの本。「20年以上にわたってTOEICを教えてきた、おそらく日本で唯一の人間」と自称する著者ロバート・ヒルキ氏が、長年の経験と学習ノウハウから生み出した、「スコアが上がりやすい順に学ぶ」無敵の11日間即効プログラムである。
CDのトラック1にはロバート・ヒルキ先生の講義が録音されています。すべて英語ですが、非常に分かりやすいと思います。すべてを理解できなくても、実はその講義内容は日本語で本にも掲載されているので心配は無用です。また、この「直前の技術」ご購入者にはボクが勝手にWebサイトを使ってプレゼントを配布しています。本に掲載されているURLにアクセスしてみてください。
ロバート・ヒルキを紹介
企業研修のトレーナーが彼の本業です。テーマは異文化研修。それに加えて、TOEICや、TOEFLなどのテスト対策の専門家でもあります。かなり研究熱心です。彼の特徴は、とにかくトークが上手なことで、おそらく、ほぼすべての受講生がセミナーを受ければ「うまい」と思うでしょう。とても聞き取りやすい英語で話してくれます。
読者の声
購入したのは、300点台の頃でしたが、その頃は、本書を読んでも、使いこなせない技術ばかりでしたが、500点をコンスタントに超えるようになってから、どの技術も使えるようになってきました。(中川さん)
TOEICの技術がわかりやすく端的に書いてあったので、とてもためになりました。また、模擬試験を最後に解いたら、効果が実感できました。(河口さん)
今までのTOEIC対策テキストの中で一番信頼できました。(匿名さん)
一日目を終えたところです。Part2での目から鱗のテクニックに感心しました。11日目まで終了した後、手元にある公式問題集を使って実践してみようと思います!!(匿名さん)
TOEICのしくみがよくわかる良書でした、読んではじめてTOEICは受け方次第で英語力を測るツールとして使えると実感しました。(石坂さん)
大学卒業後、英語から遠ざかること数十年・・・ 突然、社命によりTOEIC IPを受けることになり本書を購入しました。11日間一通りやってテストに臨んだ結果は525点、何も準備していなかったら300点もいかなかったのではと思います。本書のテクニックのおかげです。(中里さん)
もっと
増刷状況
2010年4月:第11刷発行 98,000部
2010年7月:第12刷発行 108,000部
2010年12月:第13刷発行 118,000部
2011年4月:第14刷発行 131,000部
2011年7月:第15刷発行 144,000部
2011年12月:第16刷発行 159,000部
2012年3月:第17刷発行 174,000部
2012年8月:第18刷発行 189,000部
2012年12月:第19刷発行 204,000部
2013年7月:第20刷発行 219,000部
2014年2月:第21刷発行 234,000部
2014年6月:第22刷発行 249,000部
2015年2月:第23刷発行 264,000部
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