BEYOND 990の新装版とシリーズ化
2010年に発売された「BEYOND 990」の「新装版」が2015年10月下旬に発売されます。文字通り新装版ですので、実際は中も少し改訂しましたが、カバーが変更されたことが変更ポイントです。紫色から赤色に変わります。
もう1つ大きな変更点があります。それは、表紙の右上部分に書かれてある通り、音声CDからデータCD(CD-ROM)への移行です。CDの中にはMP3ファイルが入っていますので、音声用のラジカセなどで再生することはできません。
この新装版が発売される理由は、ただの気分転換です。いや、そんなはずありません。地の底に落ちた売れ行きを回復させるためです。いえ、そうでもありません。BEYOND 990は、この5年間、安定的に売れています。本当の理由は、リーディングセクション編が発売されることです。2015年10月下旬に「シリーズ化」されるため、2冊のデザイン(雰囲気)を合わせるために新装版が作られることになりました。リーディング編は青緑色です。
著者のテッド寺倉さんと対談をしてきました。
54分の音声です。zipファイルをダウンロードして、中にある音声ファイルを取り出してください。
対談で指摘するのを忘れたことが1つあります。それは、この本には「日本語訳」が入っていないということです。日本語訳を入れると大量のスペースが必要となるため、本には入れず、ダウンロード専用コンテンツにしたそうです。本の中に訳が掲載されていることを強く望む人は、この本を買わないでください。軽く立ち読みして棚に戻すことをお勧めします。一方、日本語訳はダウンロードできれば十分だから、空いたスペースに収録された刺激的な練習問題に挑みまくって玉砕し、実力を高めたい人には適した本だと思います。生まれてから一度も見たことがないであろう練習問題がたくさん詰まっています。
この中にある6文字(3文字が2カ所)は、たまたまボクが考えたものです。
もう1つ大きな変更点があります。それは、表紙の右上部分に書かれてある通り、音声CDからデータCD(CD-ROM)への移行です。CDの中にはMP3ファイルが入っていますので、音声用のラジカセなどで再生することはできません。
この新装版が発売される理由は、ただの気分転換です。いや、そんなはずありません。地の底に落ちた売れ行きを回復させるためです。いえ、そうでもありません。BEYOND 990は、この5年間、安定的に売れています。本当の理由は、リーディングセクション編が発売されることです。2015年10月下旬に「シリーズ化」されるため、2冊のデザイン(雰囲気)を合わせるために新装版が作られることになりました。リーディング編は青緑色です。
著者のテッド寺倉さんと対談をしてきました。
54分の音声です。zipファイルをダウンロードして、中にある音声ファイルを取り出してください。
対談で指摘するのを忘れたことが1つあります。それは、この本には「日本語訳」が入っていないということです。日本語訳を入れると大量のスペースが必要となるため、本には入れず、ダウンロード専用コンテンツにしたそうです。本の中に訳が掲載されていることを強く望む人は、この本を買わないでください。軽く立ち読みして棚に戻すことをお勧めします。一方、日本語訳はダウンロードできれば十分だから、空いたスペースに収録された刺激的な練習問題に挑みまくって玉砕し、実力を高めたい人には適した本だと思います。生まれてから一度も見たことがないであろう練習問題がたくさん詰まっています。
この中にある6文字(3文字が2カ所)は、たまたまボクが考えたものです。
BEYOND 990 連動セミナー開催
『BEYOND 990』を使って、実際に演習しまくるセミナーを開催します。本の紹介ページの最下部にリンクがあります。または、直接このセミナー案内ページへどうぞ。
2010年7月23日時点で、キャンセル待ち登録の数が、第2回の予想定員を超えました。したがって、登録済みの方のうち、早めにご登録された方には、初回または第2回のご案内をメールでお送りします。それをお送りしない方々にも、8月前半に何らかのご案内をお送りします。
2010年7月26日に、キャンセル待ちの受付をいったん中断しました。
あっという間に満席になり、キャンセル待ち登録の受け付けを始めました。第2回の先行告知をメールでお届けする対象にもなりますので、よろしければご登録ください。第2回の開催時期は未定です。おそらく、その先行告知メールだけでアナウンスされます。
2010年7月23日時点で、キャンセル待ち登録の数が、第2回の予想定員を超えました。したがって、登録済みの方のうち、早めにご登録された方には、初回または第2回のご案内をメールでお送りします。それをお送りしない方々にも、8月前半に何らかのご案内をお送りします。
2010年7月26日に、キャンセル待ちの受付をいったん中断しました。
BEYOND 990 ご感想など受付ページ
タイトルを解説
『新TOEICテスト BEYOND 990 超上級問題+プロの極意』というタイトルには4つのパーツがあります。
・新TOEICテスト
・BEYOND 990
・超上級問題
・プロの極意
「新TOEICテスト」は、決まり文句ですので検討の余地があるとすれば「新」の存在意義だけです。「新幹線」と同じように、今後、古くても「新」は付いたままになるでしょう。しかしながら、テスト形式がリニューアルされたら出版社はかなり困るでしょう。「新々TOEICテスト」はおかしいですし。なお、「TOEIC」はETSが持つ登録商標ですので、使用には多くのルールがあります。「TOEIC」だけでなく「テスト」を付ける必要があります。もし、「TOEIC」が単独で使用されている本のタイトルがあれば、規定違反です。実際に何冊かありますが、あえて紹介しません。また、文字のサイズやフォントの種類などにもルールがあります。よって、ここ数年に出版された、ほとんどのTOEIC関連書籍のタイトルの文字は似たフォントになっています。
「BEYOND 990」は、執筆陣の1人であるTEX加藤さんが提案したフレーズでした。2010年6月2日に加藤さんから届いたメールの中に、本書から想起されるフレーズが6つあり、その中の1つです。それを目にした際に、電光石火のごとく脳ミソに衝撃が走りました。ボク自身は、2009年12月から「A Road To 990」というフレーズをタイトルに入れることを提案し続けていました。The Roadではなく、A Roadであるべきだというこだわりがありました。toは「到達」を示す前置詞です。990点は通過点ではなく到達点であることに疑問を持っていませんでした。しかしながら、この本のコンセプトが「1200点を目指すことで990点を取ること」である点を、なぜか考慮できていなかったのです。その後、編集者から届いた連絡の中に、タイトルの中に「BEYOND 990」が盛り込まれていました。ただし、「ETSが許可しないかも」という懸念がありました。日本語ならともかく、英語で「BEYOND 990」ですから「おいおい、うちのテストは995点以上のスコアは出さないよ。こんなタイトルはダメだ」と思われたはずです。それでも却下されなかったので、担当のマイケル(仮名)に感謝しています。ただし、1回目に申請した「Beyond 990」は却下され、「BEYOND 990」にするよう求められた経緯があるので、マイケルのことは好きではありません、というかETSのルールに辟易しています。大文字と小文字を混ぜてはいけないのです。
「超上級問題」は不本意です。ただし、選考過程では「超級問題」や「超級問題集」という案もありましたので、それらに比べれば15倍マシだと思っています。「超上級問題」に満足しない理由は単純で、超上級という言葉が「問題」を修飾しているからです。一般的な日本人はそう感じるでしょう。であれば、「きっと死ぬほど難しい問題が詰っているだろう」と人々は思うはず。でも、実際は違います。あくまでも「990点を目指しているが達成できていない、現状で950点前後の受験者が間違えそうなタイプの問題」を収録しただけです。そして、それら1つ1つは超上級レベルの問題とは呼びにくいです。なぜなら、それらを個別に見れば、正解できない理由は、たいてい「1つのルールを知らなかったから」や「設問と選択肢を慎重に読まなかったから」や「根拠を探す努力を惜しみ、何となく選んだから」といったものである傾向が強いからです。言い換えると、850点前後の人が、同じアイテムを難なく正解できている可能性も十分にあるわけです。よって、「この本には難問がギッシリ詰まっている」という印象を漏れなく与えそうなフレーズは表紙に入れたくなかったのですが、却下権を持っていないので使用されることになりました。ただ、個人的な気持ちとしては「BEYOND 990」が入ったことで、十分に満足しています。この本のニックネームは「超上級問題」ではなく「BEYOND 990」であることを勝手に宣言しておきます。
「プロの極意」に相当するフレーズのアイデアは、「プロが伝授」などもありましたが「極意」に落ち着きました。これは、各パートの冒頭にある「コレが極意!」というコーナー名称を採用したのでしょう。個人的に不満はなく、むしろ満足しています。
『新TOEICテスト BEYOND 990 超上級問題+プロの極意』のご購入者向けプレゼントを、すべて発表しました。そのうち2つは、以前メールマガジンで配布したものと同じです。よろしければ、ご訪問ください。
・新TOEICテスト
・BEYOND 990
・超上級問題
・プロの極意
「新TOEICテスト」は、決まり文句ですので検討の余地があるとすれば「新」の存在意義だけです。「新幹線」と同じように、今後、古くても「新」は付いたままになるでしょう。しかしながら、テスト形式がリニューアルされたら出版社はかなり困るでしょう。「新々TOEICテスト」はおかしいですし。なお、「TOEIC」はETSが持つ登録商標ですので、使用には多くのルールがあります。「TOEIC」だけでなく「テスト」を付ける必要があります。もし、「TOEIC」が単独で使用されている本のタイトルがあれば、規定違反です。実際に何冊かありますが、あえて紹介しません。また、文字のサイズやフォントの種類などにもルールがあります。よって、ここ数年に出版された、ほとんどのTOEIC関連書籍のタイトルの文字は似たフォントになっています。
「BEYOND 990」は、執筆陣の1人であるTEX加藤さんが提案したフレーズでした。2010年6月2日に加藤さんから届いたメールの中に、本書から想起されるフレーズが6つあり、その中の1つです。それを目にした際に、電光石火のごとく脳ミソに衝撃が走りました。ボク自身は、2009年12月から「A Road To 990」というフレーズをタイトルに入れることを提案し続けていました。The Roadではなく、A Roadであるべきだというこだわりがありました。toは「到達」を示す前置詞です。990点は通過点ではなく到達点であることに疑問を持っていませんでした。しかしながら、この本のコンセプトが「1200点を目指すことで990点を取ること」である点を、なぜか考慮できていなかったのです。その後、編集者から届いた連絡の中に、タイトルの中に「BEYOND 990」が盛り込まれていました。ただし、「ETSが許可しないかも」という懸念がありました。日本語ならともかく、英語で「BEYOND 990」ですから「おいおい、うちのテストは995点以上のスコアは出さないよ。こんなタイトルはダメだ」と思われたはずです。それでも却下されなかったので、担当のマイケル(仮名)に感謝しています。ただし、1回目に申請した「Beyond 990」は却下され、「BEYOND 990」にするよう求められた経緯があるので、マイケルのことは好きではありません、というかETSのルールに辟易しています。大文字と小文字を混ぜてはいけないのです。
「超上級問題」は不本意です。ただし、選考過程では「超級問題」や「超級問題集」という案もありましたので、それらに比べれば15倍マシだと思っています。「超上級問題」に満足しない理由は単純で、超上級という言葉が「問題」を修飾しているからです。一般的な日本人はそう感じるでしょう。であれば、「きっと死ぬほど難しい問題が詰っているだろう」と人々は思うはず。でも、実際は違います。あくまでも「990点を目指しているが達成できていない、現状で950点前後の受験者が間違えそうなタイプの問題」を収録しただけです。そして、それら1つ1つは超上級レベルの問題とは呼びにくいです。なぜなら、それらを個別に見れば、正解できない理由は、たいてい「1つのルールを知らなかったから」や「設問と選択肢を慎重に読まなかったから」や「根拠を探す努力を惜しみ、何となく選んだから」といったものである傾向が強いからです。言い換えると、850点前後の人が、同じアイテムを難なく正解できている可能性も十分にあるわけです。よって、「この本には難問がギッシリ詰まっている」という印象を漏れなく与えそうなフレーズは表紙に入れたくなかったのですが、却下権を持っていないので使用されることになりました。ただ、個人的な気持ちとしては「BEYOND 990」が入ったことで、十分に満足しています。この本のニックネームは「超上級問題」ではなく「BEYOND 990」であることを勝手に宣言しておきます。
「プロの極意」に相当するフレーズのアイデアは、「プロが伝授」などもありましたが「極意」に落ち着きました。これは、各パートの冒頭にある「コレが極意!」というコーナー名称を採用したのでしょう。個人的に不満はなく、むしろ満足しています。
『新TOEICテスト BEYOND 990 超上級問題+プロの極意』のご購入者向けプレゼントを、すべて発表しました。そのうち2つは、以前メールマガジンで配布したものと同じです。よろしければ、ご訪問ください。
特典3つと出荷日とタイトル
新刊の出荷日、タイトル、特典3つをプロモーション専用ページで発表しました。また、対談風景の写真をペラペラ漫画風に変えました。
さらに、以下のコンテンツを追加しました。
・CDのトラック1と「はじめに」を簡単に解説
・リスニングセクションのスコアが激伸した事例について
・「こんな本は買ってはいけない」
・特典音声に対する感想1つ
990点を取りたい方は、どうぞご訪問ください。
さらに、以下のコンテンツを追加しました。
・CDのトラック1と「はじめに」を簡単に解説
・リスニングセクションのスコアが激伸した事例について
・「こんな本は買ってはいけない」
・特典音声に対する感想1つ
990点を取りたい方は、どうぞご訪問ください。
特典の1つ
1200点を取るつもりで学習し、990点取得を目標にする本のタイトルや価格などが正式に決定しました。版元が運営しているオンラインショップによると、発売前なのにランキングに入っていました。
ご購入者限定のプレゼントは、プロモーション用のページで発表します。今のところ、3つは準備しました。1つだけ先に紹介します。
「スタジオの様子」を録音した音声があります。この本に付属されたCD-2「特訓編」のどこかに、「効果的な音読方法」をボクが解説したトラックがあります。レクチャー形式ですので、ボクがしゃべっています。そして、解説するだけでなく、本に入っている素材を利用して実演し、発音に関するワンポイントアドバイスなども録音しました。
それらを収録した日、スタジオにICレコーダーを持ち込んで内部の様子を録音しましたので、その音声ファイルをプレゼントいたします。本を使う前に、この音声をいきなり聞いてしまうと素材の中身を知ってしまうので、本に取り組んでからお聞きになることをお勧めします。
なお、実演音声を収録する前にOJiMさんからコメントをいただいたおかげで、解説を改良することができました。ありがとうございました。
ご購入者限定のプレゼントは、プロモーション用のページで発表します。今のところ、3つは準備しました。1つだけ先に紹介します。
「スタジオの様子」を録音した音声があります。この本に付属されたCD-2「特訓編」のどこかに、「効果的な音読方法」をボクが解説したトラックがあります。レクチャー形式ですので、ボクがしゃべっています。そして、解説するだけでなく、本に入っている素材を利用して実演し、発音に関するワンポイントアドバイスなども録音しました。
それらを収録した日、スタジオにICレコーダーを持ち込んで内部の様子を録音しましたので、その音声ファイルをプレゼントいたします。本を使う前に、この音声をいきなり聞いてしまうと素材の中身を知ってしまうので、本に取り組んでからお聞きになることをお勧めします。
なお、実演音声を収録する前にOJiMさんからコメントをいただいたおかげで、解説を改良することができました。ありがとうございました。
新刊の中身を少し公開中
「1200点を取る力を養成することで990点を取る」というコンセプトを掲げた新刊の発売日(取次納品日)を発表しました。対談を配布中のページにて。
ついでに、本の中身をスキャンして公開しています。まだ印刷されていないので「ゲラ」を使いました。ゲラとは、galley proofのことです。昔の日本人が、それを聞いて「ゲラ」と命名したのでしょう。
ついでに、本の中身をスキャンして公開しています。まだ印刷されていないので「ゲラ」を使いました。ゲラとは、galley proofのことです。昔の日本人が、それを聞いて「ゲラ」と命名したのでしょう。
原稿暴露シリーズその4
また暴露します。
この原稿も、修正されたものが本に収録されています。
20100407
<この「極意」はリスニングの最後なので、ちょっと雰囲気を変えました。あと、パート3と内容的に重複しますので、変えてみました>
★日本語原稿ここから
コレが極意!
最近、ある講師仲間からメールが届きました。そのメールには、萩谷さんという方がTOEICを初受験した時のスコアが書かれてありました。リスニングセクションは175点。「初級」と呼べるレベルです。そして、そのメールには8カ月後に受験した2回目の結果もありました。スコアは495点。リスニングだけで495点でした。あなたが目指している「超上級」レベルです。
萩谷さんは、初受験の際にリスニングだけ失敗したわけでも「手抜き」したわけでもありません。リーディングセクションは155点だったのです。2回目は375点まで上がりました。つまり、萩谷さんはリスニングもリーディングも実力を伸ばしたからこそスコアが劇的に伸びたのです。
リスニングで495点を取るためには、100問すべてを正答する必要はありませんが、最低でも95問<別ページとの整合性チェック>を正答しなければなりません。ですから、難関のパート3とパート4においても、ほぼ完璧に解答する必要があります。パート4はリスニングセクションの中で最も「扱いにくい」パートです。あえて「難しい」と言わないのは、人によって「難しい」の定義が異なるからですし、実際に「パート3の方が難しい」と感じている受験者も多いからです。パート4が扱いにくい理由は「受験スキルが通用しにくいこと」です。設問パターンが多様であるほか、ヒントの場所を予測しにくい設問が多く登場します。さらに、生活の中では自分が聞くことのないようなトークが多く出題されます。ですから、パート3以上に「内容理解」が正解率に影響するのがパート4です。本質的なリスニング力を身につけることが何よりも重要だと思ってください。
速読による情報処理力の重要性はパート4にも通じますので、もう一度、パート3の「コレが極意!」を読み直してください。パート4には別の注意点があります。設問内の具体的な語句や、絶対に聞き取るべきキーワードを待ち伏せるように音声を聞くべきなのは当然のことです。パート3では「次の男性がヒントを言うぞ」と、心の準備をしながら音声を聞くことが可能な設問、つまり「男女問題」が多いですが、パート4ではそのような事前準備をする余裕がほとんどありません。設問の中にthe manやthe womanという主語がないため、正解を得るための重要語句がいつ登場するかを推測する手掛かりが少ないのです。さらに、それらの重要語句が聞こえた時点で、すでに正解のヒントが流れ終わっていることもあります。その意味において、文単位での正確な理解に加えて、集中力と記憶力が重要な役割を果たすのがパート4です。そのため、「トレーニング」にパート3と同じメニューを採用しました。本番よりきつい条件下で修業を積んでください。
本書で扱っているトークや設問の多くに、次のような特徴があります。
同義語と言い換え表現
実際のテストでは、設問や選択肢に使われている語句と同じ語句がトークに登場していて解答の手掛かりになる場合があります。しかし、まったく同じ語句ではなく同義語が使われている場合に難易度が高くなる傾向があります。さらに難しいのは、単語レベルではなく文やフレーズ単位での言い換え表現です。「簡潔化」や「抽象化」など、言い換えには問題作成上の技術が多数あり、これらに慣れることが非常に重要なのです。例えば、ホテルの予約内容を変更したい客に対して残された電話メッセージの目的が「変更完了を伝える」ことならば、抽象的に「ある客に返事をする(To respond to a customer)」や、単に「返答する(To offer a response)」などと言い換えることができます。情報と情報の間にある「距離感」を埋めるためには、それぞれの日本語訳ではなく「メッセージ」を概念的に把握する練習が必要です。そのためには、音声を聞きながら英文を前から順に頭の中で理解しつつ、なるべく映像化したり感情移入したりすることが有効です。
長い選択肢と冒頭にヒントがある設問
パート3と同様に、設問に固有名詞がある場合のほか、選択肢が長いと難易度が上がります。その設問を解くために時間がかかるせいで、次の設問を解く余裕までなくなるからです。また、2つの設問のヒントの場所が互いに近ければ解答が難しいのはパート3と同じですが、正解を得るためのヒントがトークの冒頭にある場合も難易度が高めになりがちです。
パート3の「コレが極意!」を読み直していただけましたか。その最後に「出題傾向をつかんだら、あとはリスニングの実力を高めることが、超上級に到達するための真の近道なのです」とありましたね。実は、先ほど登場した萩谷さんは、TOEIC対策用の問題集にしばらく取り組んだのですが「面白くなかったので、少し経った後は、もっと長くて速い(そして面白い)もの」を利用していたそうです。地球温暖化会議の演説や、アニメ映画を使ってリスニング力を鍛えたのです。その結果は、先ほど書いた通りです。
近道をするために、あなたはどんな方法を選びますか。
この原稿も、修正されたものが本に収録されています。
原稿暴露シリーズその3
これは実際にボクが書いた「原稿」ですが、編集過程で微調整されました。
編集者がどう修正したかは対談配布ページにあるビデオを見れば分かります。
20100513 前田
あとがき
もし、この本が『900点突破問題集』だったならば、ボクは左のページにこう書いていたでしょう。「スコアを追うな」と。なぜなら、スコアなど気にせず、長期的な視点を持って英語力向上に励むことが近道だからです。
「では、目標が990点の場合はどうだろうか」と自問したところ、答えは「スコアを追えばいいじゃないか」でした。TOEICという「ルールのあるリング」において、990点はチャンピオンベルトみたいなものです。満足に話せない、映画が理解できない、などと言って恥じる必要はありません。TOEICはそれらの能力を測定していないのですから。
英語の運用力が高い英語指導者や通訳者でも990点を取れていない人は多いので、それを目指すあなたは自分自身を誇りに思っていいです。ただし、実際に990点を取った時に自慢してはいけません。990点はゴールではなくスタートですから。小さいガッツポーズを作った後、その時に発見する新たな目標に向かって進んでいってください。応援しています。
編集者がどう修正したかは対談配布ページにあるビデオを見れば分かります。
原稿暴露シリーズその2
20100522 前田
音読デモ CD2 音をコピーする音読 p.102で紹介され、リンクする音声。
<導入90秒> 効果的でない音読を話し、心当たりのある人にドキっとしてもらう
<ここから>
こんにちは。ヒロ前田です。102ページで「効果的な音読の方法」を紹介しました。そこには書きませんでしたが「効果的ではない音読」もありますので、簡単にお話します。次の3つの要素を満たす音読は、リスニング力UPには、あまり貢献しませんので、なるべくやらない方がいいでしょう。
1番:音を勝手に作る音読 − つまり、完全に自己流の発音だけで音読するのは効果的ではありません。自分が聞くことのない音をクチから出せば、それを自分の耳が聞いてしまいますよね。34ページの「プラスαのリスニング対策その1」に発音とリスニングの関係について詳しく書きましたので、もう一度、目を通しておいてください。
2番:おそすぎる音読 − リスニング力を上げるには、やはり聞く時だけじゃなく話すとき、つまり音読するときも、速めのスピードに挑戦することが大事です。ゆっくりした音読は、最初はOKですが、そればっかり続けても成果は出にくいものです。
そして、3番:乾いた音読 − これは感情が入っていない、という意味です。話したり書いたりしている人の気持ちを想像して、なるべく感情を込めて音読するようにしてください。たとえば「それを今やるのが大事だ」という内容であれば、It is very important to do it now. ではなくてIt is very important to do it now. のように。
いかがですか。心当たりがあれば、今日からやり方を変えてみましょう。では次。
<ここまで1分30秒> 内容の短縮は可能です。
<ここから>
「音をコピーする音読」について解説します。102ページでお伝えしたように「聞いて理解できる」状態までいった後に取り組んでいただきたいのが、OLとシャドーイングです。パート4の練習問題1つを使ってやってみますね。98ページを開いてください。ここにある留守番電話のメッセージを使います。まず、OLから。
ボクは、いま、トランスクリプトを見ています。ではスタート。<ここまで25秒>
<OLを実際にやる>
<ここから>
はい。これがOLです。まぁまぁうまくできたと思いますが、もちろん、これが1回目の挑戦ではありませんよ。ボクも「自分を許せるレベル」に到達するまで10回くらいは練習しました。<ここまで12秒>
<ここから>
次はシャドーイングです。文字を見ずにやりますね。OLを何回かやった後に取り組むといいでしょう。あ、そうそう、途中でつまづいてしまうこともあると思います。その場合はいったんやめて、キリのいいところから再開して構いません。では、始めます。<ここまで15秒>
<シャドーイングを実際にやる>
シャドーイングをたくさんやれば、英語らしいリズムやイントネーションが身についていきます。
<ここから>
最後に「速音読」もやってみます。112ページで紹介されていますが、今は98ページのままで結構です。自分の限界スピードに挑戦してみます。
<速音読を実際にやる>
ふぅ。疲れますね。時間を計るのを忘れましたが、だいたい35秒くらいでしょうか。3回くらいやってみると、時間を短縮できます。「これ以上は無理」と思ったら、やめて構いません。
速音読は「速い音読」ですが、とりあえず、今日から意識して欲しいのは、英語をみたら「即、音読」です。以上です。ヒロ前田でした。
<ここまで60秒>
3分30秒+OL+シャドーイング=4分30秒〜4分45秒くらいだろう。
TOEIC関連書のために書いたばかりの「話す」ための原稿です。このまま録音されることにはならないと思います。著者が音読を実践している様子をCDに収録したTOEIC対策本は、おそらくこれが最初でしょう。このアイデアは歓迎されるのでしょうか。ご意見お待ちしています。否定派が多ければカットするかも。
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