暖色系と寒色系
ジャパンタイムズから出版されている「鉄板シーン攻略シリーズ」に2冊が加わりました。
青色の「全パート集中!」と緑色の「鉄板アイテム事典」です。とってもカラフルになりましたが、こうやって見てみると、最初の4冊がどれも似た色だったことが分かります。「暖色系」と呼ばれる色が使われていたようです。なぜ暖色が優先されたのかは知りません。もしかしたら、暖色系の方がより売れるといったセオリーがあるのかも知れませんが、TOEIC対策本を買う時に「こっちが暖色系だから」という理由で購買を決定する人に出会ったことはまだありません。
「全パート集中!」はその名前の通り、全パートを演習と解説を通して学んでいただくための本です。「鉄板アイテム事典」は「不思議の国のグプタ」の解説パートに雰囲気が少し似ていますが、イラストがアチコチにある点が大きく違います。TOEICに登場する業界や業態に関する基礎知識を英語で学べるユニークな本だと思います。
両方とも「寒色系」ですが、別に寒い本ではありません。
青色の「全パート集中!」と緑色の「鉄板アイテム事典」です。とってもカラフルになりましたが、こうやって見てみると、最初の4冊がどれも似た色だったことが分かります。「暖色系」と呼ばれる色が使われていたようです。なぜ暖色が優先されたのかは知りません。もしかしたら、暖色系の方がより売れるといったセオリーがあるのかも知れませんが、TOEIC対策本を買う時に「こっちが暖色系だから」という理由で購買を決定する人に出会ったことはまだありません。
「全パート集中!」はその名前の通り、全パートを演習と解説を通して学んでいただくための本です。「鉄板アイテム事典」は「不思議の国のグプタ」の解説パートに雰囲気が少し似ていますが、イラストがアチコチにある点が大きく違います。TOEICに登場する業界や業態に関する基礎知識を英語で学べるユニークな本だと思います。
両方とも「寒色系」ですが、別に寒い本ではありません。
鉄板シーン攻略シリーズの特徴
ジャパンタイムズから2013年12月末に発売された「鉄板シーン攻略」シリーズは新書サイズですので特急シリーズに外見は似ています。
ですが、中身はかなり違うと言えるでしょう。ボクは監修という立場で関与しました。監修者の役割は企画によってかなり違いますし、このシリーズの4冊に関しても、関与方法はバラバラでした。
鉄板シリーズの大きな特徴は2つです。
1つ目は「アプリ」です。これは、iPhoneアプリにだけ対応しています。TOEIC学習のためのアプリはいろいろあると思いますが、書籍発売時点でコンテンツの一部がアプリになっていて、書籍がその存在を明かしているケースは意外と少ないです。その理由は、たいてい「アプリが後から作られる」ことです。本が発売されるのと同時にアプリもリリースされているケースはかなり少ないです。
そして、鉄板シリーズ4冊のうち3冊については、アプリの中身は「音声だけ」です。普通、音声はWebサイトで提供されますが、鉄板シリーズの場合は、Webサイトに加えてアプリでも提供されています。それにより、パソコンを使わずスマートフォンに音声を入れることが容易になっているのです。しかも、本ごとにアプリが別々になっているのではなく、1つのアプリに4冊分のアプリが収録されています。さらに、本を1冊も買わなくても、アプリは無料で入手できます。
ただし、アプリは「必須」ではないので、iPhoneを使わないユーザーがこれらの本を買うと何か損するわけではありません。本は本で完結していますし、音声はWebサイト経由で入手できます。
「ボキャブラリー」のアプリは学習用ソフトです。使い方を説明した動画を作りました。
アプリ画面は著者のブログにあります。
2つ目の特徴は、複数の練習問題が「ストーリー」を作っていることです。「ボキャブラリー」には当てはまりませんが、ほかの3冊に当てはまります。
例えば、「読解」については、1冊まるごとが1つのストーリーになっています。主人公のアラン・クーパーがTOEIC度の高いシチュエーションを体験しながら活躍する物語です。住む部屋を探したり転職したり。そして最後に・・・。
なお、アランとボクはfacebookで友達になっています。
「は?」
そうです。アラン・クーパーは実在する人物。日本に住んでいます。そのアランを、ボクがライティングパートナーであるロス・タロックに起用してもらって作ったのが「読解」です。きっと、続きを読みたくなるので途中で挫折しにくいはずです。アランは、ボクが関与した本にはこれまでに何度か登場してきた人です。アランの嫁さんを想定した女性のクーパーさんも登場したことがあります。この本を読んだ方によるレビューがありましたので、興味のある方はお読みください。
「文法・語彙」も「リスニング」も、ストーリーになっています。「リスニング」は全体が1つのストーリーになっているのではなく、「シーン」ごとにストーリーがあると言うほうが適切かも知れません。レビューを参考にしてみてください。
「ボキャブラリー」は、さすがにストーリー仕立てにすることはできなかったので、まったく別の特徴を持っています。まず、著者のコメントです。著者は西嶋愉一さんと長田いづみさん。はっきり言って、ものすごくTOEICに詳しいです。で、彼らが収録語彙について「分かっている人にしか書けない、有益なコメント」を書きました。
次に、ときどきコラムが収録されていて、これがまた面白くて有益です。TOEICに詳しい人が読めば、「確かにそうだ。ふむふむ」と感じるものもたくさん収録されています。「3兄弟ネタ」も含まれています。著者によるコメントとコラムはアプリには収録されていません。読みたい方は、ぜひ本を入手してください。
そして、何と言っても特徴的なのは、この本のソースです。どこにも書かれていないと思いますが、この本は、韓国で販売されている「公式実戦」という問題集を徹底的に調査して作られました。「公式実戦」はETSが制作した問題集です。2000問の練習問題を、語彙分析ソフトを使って分析し、日本の受験者に有益となるように足したり引いたりして作られたのが「ボキャブラリー」です。クオリティについて文句をつけようがないがないと確信しています。もっとも、一般学習者向けに作られたので、900点とか990点を目指す人にとっては既知の語彙が多いと思います。730点くらいを目指す人をお手伝いするには、非常に効果的だと思います。別の言い方をすれば、この本に収録されている語彙の中で知らないものがあれば危険です。アプリを使えば、おそらくほかのどの本よりも効果を期待できると勝手に思っています。
ですが、中身はかなり違うと言えるでしょう。ボクは監修という立場で関与しました。監修者の役割は企画によってかなり違いますし、このシリーズの4冊に関しても、関与方法はバラバラでした。
鉄板シリーズの大きな特徴は2つです。
1つ目は「アプリ」です。これは、iPhoneアプリにだけ対応しています。TOEIC学習のためのアプリはいろいろあると思いますが、書籍発売時点でコンテンツの一部がアプリになっていて、書籍がその存在を明かしているケースは意外と少ないです。その理由は、たいてい「アプリが後から作られる」ことです。本が発売されるのと同時にアプリもリリースされているケースはかなり少ないです。
そして、鉄板シリーズ4冊のうち3冊については、アプリの中身は「音声だけ」です。普通、音声はWebサイトで提供されますが、鉄板シリーズの場合は、Webサイトに加えてアプリでも提供されています。それにより、パソコンを使わずスマートフォンに音声を入れることが容易になっているのです。しかも、本ごとにアプリが別々になっているのではなく、1つのアプリに4冊分のアプリが収録されています。さらに、本を1冊も買わなくても、アプリは無料で入手できます。
ただし、アプリは「必須」ではないので、iPhoneを使わないユーザーがこれらの本を買うと何か損するわけではありません。本は本で完結していますし、音声はWebサイト経由で入手できます。
「ボキャブラリー」のアプリは学習用ソフトです。使い方を説明した動画を作りました。
アプリ画面は著者のブログにあります。
2つ目の特徴は、複数の練習問題が「ストーリー」を作っていることです。「ボキャブラリー」には当てはまりませんが、ほかの3冊に当てはまります。
例えば、「読解」については、1冊まるごとが1つのストーリーになっています。主人公のアラン・クーパーがTOEIC度の高いシチュエーションを体験しながら活躍する物語です。住む部屋を探したり転職したり。そして最後に・・・。
なお、アランとボクはfacebookで友達になっています。
「は?」
そうです。アラン・クーパーは実在する人物。日本に住んでいます。そのアランを、ボクがライティングパートナーであるロス・タロックに起用してもらって作ったのが「読解」です。きっと、続きを読みたくなるので途中で挫折しにくいはずです。アランは、ボクが関与した本にはこれまでに何度か登場してきた人です。アランの嫁さんを想定した女性のクーパーさんも登場したことがあります。この本を読んだ方によるレビューがありましたので、興味のある方はお読みください。
「文法・語彙」も「リスニング」も、ストーリーになっています。「リスニング」は全体が1つのストーリーになっているのではなく、「シーン」ごとにストーリーがあると言うほうが適切かも知れません。レビューを参考にしてみてください。
「ボキャブラリー」は、さすがにストーリー仕立てにすることはできなかったので、まったく別の特徴を持っています。まず、著者のコメントです。著者は西嶋愉一さんと長田いづみさん。はっきり言って、ものすごくTOEICに詳しいです。で、彼らが収録語彙について「分かっている人にしか書けない、有益なコメント」を書きました。
次に、ときどきコラムが収録されていて、これがまた面白くて有益です。TOEICに詳しい人が読めば、「確かにそうだ。ふむふむ」と感じるものもたくさん収録されています。「3兄弟ネタ」も含まれています。著者によるコメントとコラムはアプリには収録されていません。読みたい方は、ぜひ本を入手してください。
そして、何と言っても特徴的なのは、この本のソースです。どこにも書かれていないと思いますが、この本は、韓国で販売されている「公式実戦」という問題集を徹底的に調査して作られました。「公式実戦」はETSが制作した問題集です。2000問の練習問題を、語彙分析ソフトを使って分析し、日本の受験者に有益となるように足したり引いたりして作られたのが「ボキャブラリー」です。クオリティについて文句をつけようがないがないと確信しています。もっとも、一般学習者向けに作られたので、900点とか990点を目指す人にとっては既知の語彙が多いと思います。730点くらいを目指す人をお手伝いするには、非常に効果的だと思います。別の言い方をすれば、この本に収録されている語彙の中で知らないものがあれば危険です。アプリを使えば、おそらくほかのどの本よりも効果を期待できると勝手に思っています。
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