2刷完成
『新形式問題やり込みドリル』の2刷がうちに届きました。
9月に発売された本が12月に2刷を迎えるのは悪い話ではありません。ですが、必ずしも「初版がたくさん売れた」ことを示しません。これが出版ビジネスの難しいところです。2刷が完成した途端に初版が大量に返品されてきても不思議ではないからです。その場合は、2刷を作る必要がなかったと言えるかも知れません。それどころか、2刷の制作費が、初版が生み出したであろう利益を消す危険もありそうです。
2刷を出すことを決める時点で、初版がほとんど全て売れていることはほぼないです。半分とか、半分の半分とか、半分の半分の半分しか売れていないタイミングで増刷を決めるのが普通です。なぜなら、増刷にはそれなりに時間がかかるので、増刷の意思決定はある程度は早めにしておく必要があるからです。また、初版の数も増刷の数も本によって大きく異なるものです。ですから、2刷が出ること自体は、初版がどれだけ売れたかを示す証拠としては全く機能しないと言っても言い過ぎではありません。と、どうでもいいことを書いてみました。
9月に発売された本が12月に2刷を迎えるのは悪い話ではありません。ですが、必ずしも「初版がたくさん売れた」ことを示しません。これが出版ビジネスの難しいところです。2刷が完成した途端に初版が大量に返品されてきても不思議ではないからです。その場合は、2刷を作る必要がなかったと言えるかも知れません。それどころか、2刷の制作費が、初版が生み出したであろう利益を消す危険もありそうです。
2刷を出すことを決める時点で、初版がほとんど全て売れていることはほぼないです。半分とか、半分の半分とか、半分の半分の半分しか売れていないタイミングで増刷を決めるのが普通です。なぜなら、増刷にはそれなりに時間がかかるので、増刷の意思決定はある程度は早めにしておく必要があるからです。また、初版の数も増刷の数も本によって大きく異なるものです。ですから、2刷が出ること自体は、初版がどれだけ売れたかを示す証拠としては全く機能しないと言っても言い過ぎではありません。と、どうでもいいことを書いてみました。
一度ボツになった「やり込みドリル」
『TOEICテスト新形式問題やり込みドリル』が発売されました。2016年9月13日に取次店に入っているそうなので、地域によっては9月14日か9月15日に書店に並んでいるはずです。2016年5月以降の新形式に特化した本です。
タイトルに入っている「やり込みドリル」は、2009年に発売された本に付く予定でした。ところが、大人の事情でボツになり、この7年間ずっと眠ってきました。この新刊はまさに「ドリル」の名にふさわしいと思います。例えば、パート3のセクションでは意図問題だけ12問連続で解くとか、グラフィック問題だけ10問連続で解くといったように、同じ問題タイプに連続でたくさん取り組む形になっています。トリプルパッセージは9セット連続です。
収録されている練習問題の数は321問です。本編に249問があり、「意図問題」を鍛えるための特製トレーニング問題が72問です。意図問題だけを数えると、全部で110問もあります。
この本を作りながら、いくつかの「用語」を作りました。「ターゲット文」「ずらし」「ぼかし」「だまし」「パートナー情報」「2文書参照型」などです。
新形式に特化しているため、ある意味、「不完全な本」と呼ぶことができます。パート1やパート2など、形式変更の影響を受けないパートを含まないからです。
ですので、2016年4月以前の形式に合わせた対策本を持っていない人は、買わないことをお勧めします。この本を読んでもTOEICの全体像を知ることはできないからです。一方で、旧形式に合わせた対策本をすでに持っている場合や、特に「好きな本」がある場合は、コレクションにこの本を加えるのは合理的な選択だと思います。なぜなら、今後、新形式に特化した全パートをカバーする本や模試を買ったとしても、その中に収録されている新形式問題の数は非常に少ないことが予想できるからです。
この本のように、新形式問題だけに焦点を当てた本は少ないです。ロングセラーやヒットを狙いにくいコンセプトなので、出版社にとって魅力的ではないからでしょう。アスクの『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』が類書になります。いくつかの違いを説明します。
「でる」は「読み物」の性質が強く、「解く→解説→解く→解説→解く→解説→解く→解説」という流れで構成されています。一方の「やり込み」は「解く→解く→解く→解く→解説→解説→解説→解説」です。
本のサイズが違います。「でる」はA5版ですが、「やり込み」はB5変型となっています。
版元が違います。「でる」はアスクですが、「やり込み」はアルクです。微妙に違いますね。
著者が違います。「でる」はトミハマーですが、「やり込み」はヒロです。ただしロスは共通。
これが「やり込み」の「はじめに」です。
さらなる情報は、アマゾンにあります。
読者レビューが掲載されたブログ記事
タイトルに入っている「やり込みドリル」は、2009年に発売された本に付く予定でした。ところが、大人の事情でボツになり、この7年間ずっと眠ってきました。この新刊はまさに「ドリル」の名にふさわしいと思います。例えば、パート3のセクションでは意図問題だけ12問連続で解くとか、グラフィック問題だけ10問連続で解くといったように、同じ問題タイプに連続でたくさん取り組む形になっています。トリプルパッセージは9セット連続です。
収録されている練習問題の数は321問です。本編に249問があり、「意図問題」を鍛えるための特製トレーニング問題が72問です。意図問題だけを数えると、全部で110問もあります。
この本を作りながら、いくつかの「用語」を作りました。「ターゲット文」「ずらし」「ぼかし」「だまし」「パートナー情報」「2文書参照型」などです。
新形式に特化しているため、ある意味、「不完全な本」と呼ぶことができます。パート1やパート2など、形式変更の影響を受けないパートを含まないからです。
ですので、2016年4月以前の形式に合わせた対策本を持っていない人は、買わないことをお勧めします。この本を読んでもTOEICの全体像を知ることはできないからです。一方で、旧形式に合わせた対策本をすでに持っている場合や、特に「好きな本」がある場合は、コレクションにこの本を加えるのは合理的な選択だと思います。なぜなら、今後、新形式に特化した全パートをカバーする本や模試を買ったとしても、その中に収録されている新形式問題の数は非常に少ないことが予想できるからです。
この本のように、新形式問題だけに焦点を当てた本は少ないです。ロングセラーやヒットを狙いにくいコンセプトなので、出版社にとって魅力的ではないからでしょう。アスクの『TOEICテスト 新形式だけ でる200問』が類書になります。いくつかの違いを説明します。
「でる」は「読み物」の性質が強く、「解く→解説→解く→解説→解く→解説→解く→解説」という流れで構成されています。一方の「やり込み」は「解く→解く→解く→解く→解説→解説→解説→解説」です。
本のサイズが違います。「でる」はA5版ですが、「やり込み」はB5変型となっています。
版元が違います。「でる」はアスクですが、「やり込み」はアルクです。微妙に違いますね。
著者が違います。「でる」はトミハマーですが、「やり込み」はヒロです。ただしロスは共通。
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